『ファイナルファンタジー』(以下『FF』)と言えば、ファミコン時代から現代まで大きな人気を誇るRPGを代表するシリーズ。最近ではスマートフォンアプリとしても多数の派生作品がリリースされており、10月22日(木)に配信が始まった『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』もその内のひとつだ。
今回は開発を『ブレイブ フロンティア』で知られるエイリムが担当しているのも注目すべきポイント。また過去の『FF』からキャラクターが多数登場し、さらに往年のシリーズ作品を想起させる雰囲気を持つため、『FF』ファンにとっても見逃せない作品となっている。
◆美しさと懐かしさが同居した、新たなFFの世界を堪能せよ!
まず目に飛び込んでくるのは「これぞ『FF』!」と驚かされるほど美しいムービーのグラフィック。スマートフォン用ゲームのグラフィックのクオリティは年々向上しているが、それを改めて体感させてくれたのが『FF』シリーズというのがうれしい。
ストーリーはラスウェル(画像左)、レイン(画像右)のふたりの騎士を中心に展開。土の神殿にあるクリスタルが破壊されそうになるのを防ぐのが序盤の物語となる。バトルやフィールド時は『FFVI』あたりまでを彷彿とさせる緻密なドットによるグラフィックを堪能できる。
◆バトルはターン制、おなじみのアビリティも!
ストーリーはスマートフォンRPGではおなじみのクエスト制で、既定のバトル数をこなすとクエストクリアとなり次に進むことができるようになる。バトル自体はターン制で、キャラクター名をタップすると敵を攻撃。この時、同時に敵を攻撃すると「チェイン」が発生し、大ダメージを与えられる。『ブレイブフロンティア』プレイヤーにはおなじみのシステムだが、攻撃スピードや攻撃順などを考える必要があり、戦略性は高い。
また、味方ユニットにはそれぞれジョブがあり、それぞれ異なるアビリティを覚える。アビリティは「ジャンプ」、「ぶんどる」など『FF』ファンならなじみ深いものばかり。これらを付け替え、好みのパーティを作るのが楽しい。
◆スマートフォンRPGが忘れていた探索の楽しさがここに!
面白いのは、フィールドの探索要素だ。前述のとおりバトルはクエスト形式で進むものの、街やダンジョンの中は自由に動き回ることができる。
家庭用ゲームのRPGを遊んだ世代にとっては、この要素が非常にうれしい。短時間でプレイできることに重点が置かれがちなスマートフォンゲームにおいては一見非効率にも思えるが、本作をプレイすることで「探索もやっぱり楽しい」と確認させられた。
美しいムービーもありつつ、バトルや探索中の画面は往年の『FF』を感じさせてくれる『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』。バトルもやりごたえ十分。スマートフォンのRPGを敬遠していたかたにも、強くおすすめできる一作だ。