カプコン、『モンスターハンター:ワールド』などの好調で過去最高の営業利益51億円。2019年3月期第1四半期決算。

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「モンハン」シリーズの国内外での好調に加えて、利幅の大きいリピート販売が伸長し、利益に大きく貢献。

株式会社カプコン(以下、カプコン)は、2019年3月期第1四半期決算を2018年7月30日に発表。当期連結売上高は172億400万円(前年同期比46.5%増)、営業利益は51億600万円(同550.8%増)、経常利益は54億9200万円(同610.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は39億300万円(同648.6%増)だった。

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経営成績に関する説明

カプコンは、アメリカ・ロサンゼルスで行われた世界最大級のゲーム見本市「E3」で発表した『バイオハザード RE:2(プレイステーション4(以下、PS4)、Xbox One、パソコン(以下、PC)用)』が来場者の大きな反響を呼び、10年ぶりのシリーズ最新作『デビル メイ クライ5(Xbox One、PS4、PC用)も来場者の強い関心を示し、当期2大タイトルの投入に向けて期待が膨らんだ。

また、2018年1月に発売した『モンスターハンター:ワールド(PS4、Xbox One用 以下、モンハン:ワールド)』が続伸し、利幅が大きいリピート販売も伸長した。

上記の結果、当第1四半期の売上高は172億400万円(前年同期比46.5%増)、営業利益51億600万円(同550.8%増)、経常利益54億9200万円(同610.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益39億300万円(同648.6%増)となった。

営業利益については、四半期決算の開示以来過去最高を記録した。

セグメント毎の経営成績は、以下。

デジタルコンテンツ事業
前期に快進撃を続けた『モンハン:ワールド』が、ユーザー層の拡大により人気が持続し、ワールドワイドで大ヒットしたことで国際ブランドの確立によりIP基盤が拡充した。

海外で発売した『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、PC用)』が健闘し、Nintendo Switch向けに発売した「ロックマン クラシックス コレクション」3タイトルも固定ファンや根強いブランド力により、底堅い売行きを示した。

さらに、利益率が高いリピートタイトルが堅調に販売を伸ばし、収益向上に寄与。多様化が見込まれる将来のデジタルコンテンツ展開を見据えて『バイオハザード 7 レジデント イービル クラウド バージョン(Nintendo Switch用)』をストリーミングタイトルとして配信を開始した。

以上の結果、売上高は137億8200万円(前年同期比79.3%増)、営業利益57億3500万円(同242.2%増)となった。

アミューズメント施設事業
「安・近・短」の身近な娯楽施設として回復基調のもと、多様な顧客に対応したゲーム機の設置や各種イベントの開催、快適な店舗運営など、地域密着型の集客展開。それにより、顧客の囲い込みや需要の掘り起こしに努めた。

広島県に1店舗新規オープンしたことで、施設数は37店舗になった。

以上の結果、売上高は23億8100万円(前年同期比6.0%増)、営業利益1億4300万円(同12.1%増)となった。

アミューズメント機器事業
パチスロ機部門は、市況軟化のもと「大神」を発売したが、消費マインドの低下や施設オペレーターの投資抑制などにより、需要は減退し伸び悩んだ。

業務用機器部門は、商材不足により終始苦戦を強いられ、アミューズメント機器事業は全体として軟調に推移した。

以上の結果、売上高は3億7600万円(前年同期比73.1%減)、営業損失1億5400万円(前年同期は営業損失2億2900万円)となった。

その他事業
主にライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品を販売。

以上の結果、売上高は6億6400万円(前年同期比59.9%増)、営業利益4億1100万円(同122.6%増)となった。

連結業績予想については、2018年5月8日に発表した内容から変更はないとのこと。

関連サイト

株式会社カプコン公式サイト
株式会社カプコン公式IRサイト
2019年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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