【レビュー】『ロストレガリア』 抜群の遊びやすさでどっぷりハマる! わずかな時間でも大冒険を満喫できるMMORPG

 最近じっくり遊べるゲームが恋しくて、なにか目ぼしいものはないかと探していたところ、目についたのが王道ファンタジーを貫くMMORPG『ロストレガリア』。
 本作を手掛けているAimingといえば、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『ヴァリアントレギオン』をはじめ、良質なRPGで定評のあるゲームメーカー。この『ロストレガリア』もきっと期待を裏切らない良作だと確信し、さっそくプレイ!

タイトル

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◆個性的な性能ながらソロでもしっかり楽しめる5つの職業

 用意されている職業は全部で5つ。当然ながら、それぞれ使用できる武器や防具も違えば修得するスキルやアビリティも違ってくるため、バトル時の立ち回り方やパーティでの役割も大きく異なってくる。
 MMORPGでは、パーティ戦を見越した調整が行われることで、ソロでの活動が制限されることがある。アタッカーとしての攻撃性能は十分だが、回復手段がなくて持久戦に弱い。逆に回復手段は豊富だけど火力不足でザコ戦すら手こずる。そんな思いをしたプレーヤーも少なくないと思う。
 だが、この『ロストレガリア』では、どの職業も個性的な性能をもっていながらも、ソロで十分に戦えるチューニングが施されているので大丈夫。パーティ用クエストにひとりで挑むような暴挙に出ない限り、ソロでも存分に冒険を楽しむことができる。もちろんMMORPGである以上、パーティプレイの楽しさも見逃せないところだが、時間がないときにサクッとソロプレイで遊べるのは嬉しい。

キャラ作成
▲プレーヤーの職業と名前を決めれば大冒険への扉が開かれる。ひとつのアカウントで3キャラまで作成可能なので、職業を使い分けてみるのも面白いかも。
戦士
▲背丈ほどもある巨大な剣を振り回し、近接攻撃を得意とする戦士。重厚な鎧に身を包み、高い防御力を武器に最前線で活躍する。
双剣士
▲双剣士は、守りを捨て攻撃に特化した二刀流の近接職。二振り一体の剣による攻撃は、敵に絶大なダメージを与える。
操血士
▲近接戦闘と魔法攻撃を巧みにこなす操血士。血と炎を操る魔法のほか、相手の体力を吸収して、自己回復することも可能だ。
魔導士
▲炎と氷の魔法を自在に操ることができる魔導士。耐久力は決して高くはないが、魔法の圧倒的な攻撃力がそれをカバーする。
神官
▲神官は仲間の傷を癒し、能力を引き出すことを得意とする。回復以外にも、光属性の攻撃魔法でダメージソースとしても活躍。

◆スマホの画面に広かる圧倒的なファンタジーの世界

 冒険の舞台に降り立って驚かされるのが、立体感に満ちたその美しい世界。スマホゲームもついにここまで来たか! と実感するほどの風光明媚な空間が広がっているのだ。物語の舞台になるのは、神々の戦いで引き裂かれた大陸“クレモンド”。この歴史ある大地のもとで、謎の宝石を持つプレーヤーは、伝説の神器を手に入れる旅に出ることになる。

 ゲームは、マップ上の人物たちからクエストを受託し、それを達成しながら物語を進めていくオーソドックスな構成。クエスト内容は、アイテム収集やモンスター討伐といった定番ものから一風変わったものまで実にバラエティに富んでおり、途中で飽きることなく物語を進めることができるのが嬉しいところ。さらに、ストーリがかなり練り込まれているため、先の展開が知りたいが故に、ついつい止め時を失ってプレイしてしまう。

クレモンド
▲物語の舞台となるクレモンドは、細部まで丁寧に描き込まれた美しいファンタジーの世界。攻撃時の演出もド派手で、爽快感溢れるバトルが楽しめる。
クエスト
▲クエストはメインストーリーに絡むものからサブクエストまで実に多彩。最大5人編成で挑むパーティ用クエストも豊富に用意されている。
拠点
▲多くのプレーヤーで賑わう冒険の拠点。突然、他のプレーヤーからパーティのお誘いが飛び込んでくるのもMMOならではの喜びである。

◆ゲームの随所に見られる遊びやすさへのこだわり

 そもそもバトルは、画面上のスキルアイコンを押していくだけで次々と多彩な技を繰り出すことができるお手軽仕様。体力回復用ポーションの類も、画面上にショートカットを置いておけばワンタッチで使用することができるようになっている。これだけでもかなり遊びやすいのだが、驚くべきはオート戦闘モードの実装と、その設定の細かさだ。スキルや回復アイテムを使うタイミングから戦闘範囲まで、非常に細かい部分まで自由に設定できるので、実操作しているときの戦い方をある程度再現することが可能。繰り返しこなさなきゃいけない討伐クエストも、対象モンスターがいる場所でオートにしておけば、ほとんど画面を見ることなく終わらせることができてしまうのだ。

オートモード
▲オートモードでは、設定した戦闘範囲内にいる敵を順番に攻撃していく。つねにゲーム画面と向き合っていなくてもいい手軽さが実に快適だ。

 クエスト進行もワンタッチで終わらせられるのも見逃せないところ。各地を訪ねるようなクエストも自動で対象人物のところまで進んでくれるし、特定のアイテムを獲得する場合も、その場所まで自動で進んでくれる。放っておけばいいだけなので、ちょっとした休憩時間や電車・バスでの移動時でも、しっかりクエストを進めることができるのは喜ばしい限りである。

自動移動
▲クエストの目的に向かって自動で移動。マップとにらめっこをしながら探す必要がないので、どんなクエストもストレスなくこなすことができる。
即時完了
▲クエストに準じて、さまざまなダンジョンを攻略していくことになるが、一度クリアしたダンジョンには「即時完了」モードが追加。次回からは、攻略せずともワンタッチでクリアを想定した装備や資金などの報酬が手に入る。経験値ももらえるので、わずかな時間で育成も楽しめるわけだ。

◆やりこみ要素が満載で長く遊び尽くせる

 他のプレーヤーとの一騎打ちが楽しめる競技場や、同じワールド内のプレーヤーの所持金や総戦闘力などの順位が表示されるランキング。さらには格好よさを追求したものや奇抜なものまで豊富に取り揃えられたアバターなど、本筋以外でも楽しめる要素がてんこ盛り! ついつい物語を進めるのを忘れて夢中になってしまうことになりそうだ。

精霊の泉
▲精霊の泉では、冒険を共にする妖精とのコミュニケーションを通じ、いろいろなサポートを受けることができる。プレゼントを贈って好感度を上げたり、妖精のコスチュームを変えたりといったお楽しみ要素も。
競技場
▲競技場はPvP(プレイヤーvs.プレイヤー)エリア。お互いに育て上げたキャラで繰り広げるバトルは、モンスター戦とは異なる熱さ。しっかり経験値が入るもの地味に嬉しいポイントだ。
装備切り替え
▲通常装備とアバター装備の切り替えもワンタッチで可能。画面に表示される姿も当然異なるので、見た目重視の人も大満足するはず。

 MMORPGというと、どうしても腰を据えて遊ぶものと思われがちだが、この『ロストレガリア』は実にカジュアル。小難しい操作も必要なく、ちょっとした時間でもしっかり大冒険を味わうことができるのは、まさにならではの魅力といえよう。そして時間に余裕があるときは、本筋以外の部分も含め、じっくりと世界を満喫する。それに十分に耐えうるスケールの大きさがこの世界にはあるのだ。忙しい合間を縫ってキャラ育成やクエストを進め、休日はみんなでパーティプレイ! そんな楽しみ方が『ロストレガリア』には良く似合う。

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