【レビュー】『アイ★チュウ』アイドルの卵とドキドキの学園生活! 多彩な楽曲のリズムゲームで成長させよう!

 アイドルは成長過程を追うのが面白い、というのは一度でもアイドルを好きになったことがある人はうなづいていただけるはず。本作のタイトルになっている「アイチュウ」とは「アイドルになっていく途中」、つまりアイドルの卵のこと。プレイヤーはアイドル育成学園の教師兼プロデューサーとして、リズムゲームを通じてそんなアイチュウたちを一人前のアイドルへと成長させていく……つまりアイドルの美味しいところを味わえるのだ!

タイトル画面

◆豊富なジャンルの楽曲を楽しめるリズムゲーム

 ゲームはガチャなどでアイチュウたちを集めてユニットを組み、ライブという名のリズムゲームをクリアすればストーリーが解放されていくという流れ。リズムゲームには王道アイドルソング、テクノ、ジャズ、バンド、和風など、アイチュウのグループごとにテイストの異なる楽曲が用意されている。ゲームを遊んでいない間も脳内でループしてしまうほど、中毒性の高い曲ばかりだ。

ライブ
▲通常ライブはストーリーを進めるごとに増えていき、特別ライブの内容は日替わり。CDジャケットが並ぶ音楽プレイヤーのようなデザインも親しみやすい。

 リズムゲームは、画面の上から下に向かって流れるアイコンをタイミングよくタップまたはホールドというシンプルなルール。この間に画面中央ではミニキャラになったユニットが回転したり飛び跳ねたり、実際にライブを行っているようなパフォーマンスをしてくれる。大きなスクリーンにはリーダーが映し出されるので、性能面よりもついお気に入りキャラを入れたくなってしまった。

アイドルの卵
▲アイドルの卵らしく、最初のライブは学園の教室。こういったところでも彼らをスターダムに導いてあげたい欲が刺激される。

◆アイチュウたちの成長&恋愛ストーリーも

 ストーリーにはメインと恋愛の2種類があり、メインはかわいい男の子たちによる王道アイドルグループ「F∞F」(ファイアーフェニックス)の3人が出会い、成長していくというもの。彼らのほかにも国際派や芸術系、闇の住人、悪いオトナ、男の娘など、個性豊かなキャラクターがたくさん登場。ユニットの垣根を越えた憧れや友情、ライバルなど、さまざまな関係性も存在し、なかなかドラマティックだ。

F∞F
▲「F∞F」は明るく前向きなアメリカ育ちの愛童星夜、ふんわり癒し系の湊奏多、モデル出身で大人っぽい雰囲気の御剣晃で構成される。

Twinkle Bell
▲「Twinkle Bell」は、マイペースで眠ることが好きな枢木睦月と、そんな兄が大好きな枢木皐月の双子ユニットだ。

I B
▲王子様ルックなノア(左)をリーダーに、海外出身者で構成された「I B」も個性的なメンバーばかり。

 恋愛ストーリーはリズムゲームでいい成績を残し、恋愛度を一定以上貯めると解禁。こちらでは、仲間と一緒にいるときには見せるほか、ここぞという場面ではダミーヘッドマイク(立体音響型マイク)で収録された甘いセリフをささやいてくれる。全力でこのボイスを堪能するため、恋愛ストーリーを進める際は落ち着いて聞ける状況かつヘッドホンの使用を強く推奨する。

アイチュウ
▲普段は教師やプロデューサーとして接するプレイヤーへ、急接近してくるアイチュウ。距離も近く感じられ、ドキドキも倍増しそう。

 登場するアイチュウはまだまだ駆け出しのため、思わず「この子たち大丈夫? ちゃんとアイドルやってける!?」と心配になってしまうシーンもあったが、そんな部分も含めて成長を見守れるのがアイドルらしいところか。男性アイドルのファンには特にオススメの一作だ。

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