今回は、ガマニアのハイスピードアクションカードバトルRPG『連撃アルティメットジョーカー』をレビュー! トランプの「スピード」の要素を取り入れた爽快なアクションシステムと、カードゲーム史上”最大級”といわれる極限コンボを”たっぷり”レポートしよう!
このゲームの魅力を語る前に、まずはスピードというゲームについて簡単に説明しておこう。「スピード」は、”場”に置かれているカードの上に連続する手札を重ねていくトランプゲームだ。たとえば、場に出ているカードが「8」なら、手札から「7」か「9」のカードを置くことができる。
トランプの場合は、対戦相手と一斉にカードを置きはじめ、先にすべての手札を置いたほうが勝ちになるのだが、アクションRPGの本作では”制限時間内に”何枚のカードを置けたかで、敵への攻撃回数やダメージが決まるバトルシステムになっている。
◆カードを置くスピードが勝負の分かれ目――じゃない!
トランプの「スピード」はカードを置く早さを競うゲームだが、『連撃アルティメットジョーカー』は限られた時間の中で、どれだけ”コンボ数を伸ばせるか”がポイントになる。
バトルでは、カードを「場」に置くたびにタイムゲージが少し回復するので、ついつい早くカード置いたほうが有利に戦えると思いがちだが、これはちょっとした勘違い。どれだけ早くカードを置いても制限時間の上限は変わらないし、時間が経つに連れてタイムゲージの回復量は下がっていくので、あまり大したタイムボーナスにはならない。どちらかといえば、”手札を整理する”スピードのほうが重要なのだ。
そもそも、このゲームには「火」、「水」、「土」、「風」、「回復」の5つの属性があり、場に出したカードと敵モンスターの属性相性によって与えるダメージがまったく異なる。そのため総コンボ数が多くても、属性相性の悪いコンボでは大ダメージは期待できないし、「回復」コンボも交ぜてチームHPを確保しないと、連戦やボス戦にも耐えられない。コンボ数を稼ぎつつ、どれだけスピーディに”手札を整理できるか”が、勝負の分かれ目になるわけだ。
◆切り札の「ジョーカー」はできるだけガマンして使おう!
バトルで何よりも重要なのがジョーカーの使いどころだ。ジョーカーは、数字や属性を問わず、”どんなカードの上にも置ける”万能カードで、手札の中で重ねてから「場」に出せば、重ねた枚数に応じて、強力な必殺技も発動できる――ようするに切り札だ。
あまりにも便利なのですぐに使いたくなるが、よほどピンチでないかぎり、ジョーカーは手札に残しておくのが基本。手札は次のターンに引き継げるので慌てて使う必要はないし、手札にジョーカーがあるだけで思考にも余裕が生まれてくる。
特にに手札のジョーカーを5枚重ねて発動する「アルティメットジョーカー」は、コンボ数が爆発的に伸びてダメージも絶大。極端な話、スピードが苦手でも数ターンかけてジョーカーを貯めさえすれば、 とてつもなく強力で特大のコンボが狙えるのだ。
◆自分流のテクニックでコンボランキングに名前を刻め!
『連撃アルティメットジョーカー』では、プレイヤーたちの記録がリアルタイムに反映され、コンボ数のランキングが表示される。上位ランカーの記録は、初心者プレイヤーの当面の目標になる。このリアルタイムさが本作品を大いに盛り上げてくれる。
上位ランクに入るには「アルティメットジョーカー」の発動回数を増やさねば、ということは長期戦になってジョーカーを貯めやすいボス戦のほうが有利だ、では回復系のユニットを集めて持久力を強化しよう……といった感じで、手探りで自分のテクニックを磨き、情報を集めながらランクアップし、目標に向かっていく。単純なタップだけで進行するゲームに飽き、試行錯誤を重ねるのが苦でないゲーマーは、ぜひこのランキングにも挑戦してほしい。