gumi、主力タイトルの堅調推移も先行投資がかさみ減収減益、営業損失2.5億円。平成31年4月期第1四半期決算。

新規タイトルへの開発投資と、一部タイトルの配信停止で売上が減少。VR/AR事業への投資は継続中。

株式会社gumi（以下、gumi）は、平成31年4月期第1四半期決算を9月7日に発表。当期連結売上高は60億1500万円（前年同期比14.4％減）、営業損失は2億5100万円、経常損失は4300万円、親会社に帰属する四半期純利益は7400万円（同22.3％減）だった。

セグメント毎の概況

モバイルオンラインゲーム事業
主力タイトルである『ファントムオブキル』『誰ガ為のアルケミスト（日本語版）（海外言語）』『クリスタルオブリユニオン（日本語版）（海外言語版）』、株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス（日本語版）（海外言語版）』については堅調に推移。一方で、前連結会計年度に配信した新規タイトルの売上寄与は限定的となり、また経営資源の選択と集中をはかるため、一部タイトルの配信停止を行なった結果、売上が減少した。

費用対効果を重視したプロモーション施策などの実施で、広告宣伝費は減少したが、新規タイトルの開発投資の強化に伴い外注費、人件費が増加。あわせて売上高の減少に伴う減益により、営業利益も減少した。

上記の結果、売上高は60億1566万円（前年同期比14.4％減）、営業損失は1億7691万円（前年同期は2億7824万円の営業利益）だった。

VR/AR事業
市場の急拡大が見込まれるVR/AR市場において、早期に優位なポジションを築くことが重要な課題だと考え、gumiグループは、市場の状況に合わせて投資を行なっていく方針。市場の黎明期においては、国内外にて主にファンド出資を通じたVR/AR関連企業の成長支援を行ない、成長期には、コンテンツの開発を主体的に取り組み、VR/AR事業の収益化を目指していく。

当第1四半期連結累計期間においては、Tokyo XR Startups株式会社、Nordic XR Startups Oy等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のVR/AR市場におけるスタートアップ企業に対し、支援を提供。

また、gumiグループが、ジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携をはかった。

上記の結果、営業損失は7447万円（前年同期は5972万円の営業損失）だった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間については、売上高60億1566万円（前年同期比14.4％減）、営業損失2億5138万円（前年同期は2億1852万円の営業利益）、経常損失4372万円（前年同期は2億591万円の経常利益）、親会社株主に帰属する四半期純利益は7411万円（同22.3％減）だった。

平成31年4月期の連結業績予想は以下の通り。親会社に帰属する純利益については開示していない。