【レビュー】『戦国アスカZERO』アクション要素の少なさが引き立てるストーリーの魅力。かわいい武将たちと凶悪大名の謎を解き明かせ!

 戦国時代をテーマにしたゲームは数多くある。そして、登場人物がすべて女性化されているゲームも、わりとよくある。この『戦国アスカZERO』もそんなゲームのひとつだが、「みんなかわいい!」では終わらない魅力がある。

タイトル画面

◆アクション要素を排除し、ストーリーをしっかり味わえるRPG

 舞台は戦国時代。妖しげな力であっという間に勢力を拡大した「黒城家」の魔の手が、蒼葉家にも伸びていた。蒼葉家の当主である国永は黒城家との戦いで行方不明となり、領地は滅茶苦茶に。そんな蒼葉家の再建を託されたのが、主人公であるあなたなのだ。

咲姫
▲蒼葉家の次期当主であり、主人公にあれこれ無理を押し付ける咲姫。声優を務めるのは上坂すみれさん。ほかにも多くの有名声優が参加している。

傾奇者 前田慶次
▲筆者のお気に入りは「傾奇者 前田慶次」(CV:植田佳奈さん)。他作品でも破天荒に描かれることが多い人物だが、本作でもド派手な衣装で楽しませてくれる。

 バトルは全自動で、プレイヤーが操作しなくとも進行する。さらに早送り、オートモードもあり。しかもこのオートモードでは通常より強力なキャラ固有技「奥義」も自動で発動する。こうした割り切りは「純粋にストーリーを楽しみたい」、「美少女武将を愛でたい」というかたにとってありがたいことだろう。

バトル
▲バトルではSD化した武将たちがちょこまか動き回る。見ているだけで癒やされる~!

武将
▲武将ごとに固有の奥義があり、ほかの武将と続けて繰り出すことで、より強力な効果を発揮する。強敵の控える最終戦までいかに奥義を温存するかが攻略のカギだ。

 武将の育成要素としては定番の「強化」「進化」などもあるが、個人的に気に入ったのが武器の装備だ。武器を装備することで攻撃力や防御力が上がるのだが、武器には「熟練度」があり、続けて使って「マスター」することで武将のステータスそのものが上昇するのだ。これがやりこみ要素となって、育成する楽しみを存分に味わえる。

城下町1
▲箱庭要素もあるが、建てる施設は自分で選択するのではなく、発展の度合いによって自動で城下町が発展していく。

城下町2
▲ちょこまかと歩きまわる武将をタップしてなでなですると信頼度が上がり、町の人口が増えて発展していく。武将をかわいがることが、町の発展につながるのだ。

◆たまにはまったりとプレイするスマートフォンゲームはいかが?

 mobageやGREEなどで展開する『百花繚乱!戦国アスカ』をベースにしたこともあってか、最近のスマートフォンゲームにしてはやや簡素なシステムの『戦国アスカZERO』。しかし続きが気になるストーリー、かわいらしい武将たちなど、ついついプレイしてしまう魅力がある。アクション要素もいいけど、ときにはまったり楽しみたいというかたに『戦国アスカZERO』はおすすめだ。

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