ユナイテッド、メルカリの株式売却益や子会社の成長で営業利益122億円 2019年3月期第2四半期決算

ユナイテッド

ゲーム事業は新規タイトルの先行投資で減収減益。営業利益はメルカリ上場に伴う株式売却が大きく影響し、前期比1185%増。

株式会社ユナイテッド(以下、ユナイテッド)は、2019年3月期第2四半期決算を10月31日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は188億5800万円(前年同期比173.3%増)、営業利益は122億1900万円、経常利益は122億600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は80億8000万円だった。

決算 事業編成 ハイライト

経営成績に関する説明

ユナイテッドグループは、今後も市場の成長が見込まれるスマートフォン広告に特化した「アドテクノロジー事業」「コンテンツ事業」を中心に積極的に投資行ない、売上高・営業利益を拡大するため事業を展開。

当第2四半期連結累計期間においては、アドテクノロジー事業は売上高減少トレンドが下げ止まるも減収減益。ゲーム事業は既存タイトルの売上逓減と新規タイトルリリースに向けた開発投資の継続により減収減益、コンテンツ事業はキラメックス株式会社(以下、キラメックス)をはじめとしたグループ会社が好調だが、新規事業への先行投資が増加したため、増収減益となった。

また、インベストメント事業では、投資先の上場に伴う株式売却により増収増益となった。

以上の結果、売上高は188億5800万円(前年同期比173.3%増)、営業利益は122億1900万円(同1185.9%増)、経常利益は122億600万円(同1192.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は80億8000万円(同1327%増)だった。

セグメント毎の業績は以下。

アドテクノロジー事業
DSP(広告主向け広告配信プラットフォーム)『Bypass(バイパス)』、動画広告プラットフォーム『VidSpot(ビッドスポット)』、及びSSP(メディア向け広告管理プラットフォーム)『adstir(アドステア)』などを提供。

当第2四半期連結会計期間では、既存のプロダクトにおける配信先メディア・技術・ノウハウなどの資産を活用し、アプリ特化広告配信プラットフォーム『ADeals(アディールズ)』、アドネットワーク『HaiNa(ハイナ)』といった新規プロダクトを開発し、提供を開始した。

市場環境の変化により、主力事業であるadstirの売上高が減少。Bypassにおける特定業種での出稿量減少などで売上高減少により、減収減益となった。

上記の結果、売上高は30億100万円(前年同期比21.2%減)、セグメント損失は3200万円(前年同期比4億2100万円減)となった。

アドテク

ゲーム事業
スマートフォン向けアプリで提供するゲームの課金収入を事業の柱に、既存タイトルの『クラッシュフィーバー』や『CocoPPa Play(ココッパプレイ)』に加え、10月23日に新規タイトル『東京コンセプション』をリリースした。

『クラッシュフィーバー』のリリース後の経年による売上高減少と、『東京コンセプション』などの新規タイトルの開発投資の増加により、減収減益となった。

上記の結果、売上高は7億9900万円(前年同期比11.2%減)、セグメント利益は7800万円(同72.7%減)だった。

ゲーム

コンテンツ事業
スマートフォン向けアプリやWEBサイトを通してユーザーにコンテンツを提供。株式会社Smarprise(以下、Smarprise)、キラメックス、フォッグ株式会社、株式会社アラン・プロダクツについては、「成長期待事業群」と位置づけて事業の育成を行なっている。

た、メール広告などのデータベースマーケティング事業、スポーツマーケティング事業、キャリアマーケット向けアプリ事業を「安定収益事業群」とし、安定的な利益貢献を期待する事業と位置づけている。

キラメックスをはじめとする子会社が成長を継続し、増収となった。セグメント利益については、Smarpriseやアラン・プロダクツの新規事業への投資や、規模拡大による人件費などのコストに充てたため減益した。

上記の結果、売上高は20億4400万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益は100万円(同99.6%減)となった。

コンテンツ

インベストメント事業
主にシード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を提供。

第1四半期連結累計期間に投資先の株式会社メルカリの上場に伴う株式売却益を計上したことの影響を受けて、売上高は130億4400万円(前年同期比4,463.2%増)、セグメント利益は129億500万円(同5,054.4%増)だった。

インベストメント

その他事業
その他は、報告セグメントに含まれない事業セグメント。主に仮想通貨取引関連事業の開業準備についてのコストが先行。

上記の結果、セグメント損失は1億2700万円(前年同期はなし)だった。

業績予想については、以下の通り。

業績予想 業績予想セグメント

関連サイト

ユナイテッド株式会社公式サイト
2019年 3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期 第2四半期決算説明資料

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