セガサミーHD、遊技機やゲームなどの主力事業の減益で前年同期比約62%減の営業利益102億円 2019年3月期第2四半期決算

新作ゲームやパッケージゲームのリピート販売、アミューズメント施設が好調に推移するも、各事業で苦戦し利益が大きく減少。

セガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミーHD)は、2019年3月期第2四半期決算を11月1日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は1710億4700万円(前年同期比12.2%減)、営業利益は102億1300万円(同61.9%減)、経常利益は91億3900万円(同63.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は67億300万円(同62.3%減)だった。

セガサミー決算 ハイライト

経営成績に関する説明

遊技機事業
パチスロ遊技機については、大型タイトルの販売があった前年同期比で販売台数が減少し、1万2000台の販売だった(前年同期は7万5000台の販売)。

パチンコ遊技機は、『ぱちんこCR真・北斗無双 第2章』など、11万7000台を販売した(前年同期は11万9000台の販売)。

以上の結果、売上高は586億3600万円(前年同期比33.7%減)、営業利益は96億6900万円(同54.9%減)だった。

遊技機

エンタテインメントコンテンツ事業
デジタルゲーム分野では、新作『BORDER BREAK (PlayStation4版)』が堅調に推移したが、上期にサービス開始を予定していたタイトルが一部遅延。上期の新作タイトル投入に伴う研究開発費やコンテンツ制作費などが発生した。

パッケージゲーム分野については、リピート販売の貢献が継続し、販売本数は1118万本(前年同期は865万本の販売)となった。

アミューズメント機器分野は、新作ビデオゲームやCVTキットの販売が堅調に推移。

アミューズメント施設分野は、新作ビデオゲームの導入や、プライズを中心とした施設オペレーションの実施により、国内既存店舗の売上高は前年同期比で104.5%となった。

映像・玩具分野に関しては、映画の配給収入を計上し、玩具の新製品などを販売した。

上記の結果、売上高は1072億4900万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は61億9300万円(同38.9%減)だった。

エンタメ デジタルゲーム パッケージゲーム アミューズメント機器 アミューズメント施設 映像

リゾート事業
国内有数のリゾート『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、大規模リニューアルと、九州域を中心としたプロモーションなどの効果で、宿泊売上が前年同期を上回る結果となり、利用者数が前年同期比で41.2%増加した。

また、IR(統合型リゾート)事業の本格化に向けた先行費用が発生したが、前年同期比で損失幅が縮小している。

上記の結果、売上高は51億6000万円(前年同期比8.2%増)、営業損失は11億7700万円(前年同期は営業損失12億9700万円)だった。

リゾート

以上の結果、セガサミーHDの当第2四半期連結累計期間における売上高は1710億4700万円(前年同期比12.2%減)、営業利益は102億1300万円(同61.9%減)、経常利益は91億3900万円(同63.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は67億300万円(同62.3%減)だった。また、本社機能集約における一過性の営業費用が約38億円発生した。

業績予想については、5月11日に発表した内容から変更はない。

関連サイト

セガサミーホールディングス株式会社公式サイト
2019年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期第2四半期決算説明資料