『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』のスタートダッシュが好調。既存ゲームの利益減や新規事業の先行投資増で利益が減少。
株式会社エイチーム（以下、エイチーム）は、2019年7月期第1四半期決算を12月7日（金）に発表。当期の連結経営成績については、売上高は89億2700万円（前年同期比0.3％増）、営業利益4億8400万円（同49.7％減）、経常利益は5億700万円（同48.3％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5700万円（同62.1％減）だった。
経営成績に関する説明
2019年7月期第1四半期の売上高については、エンターテインメント事業やEC事業が前期比で減少したが、ライフスタイルサポート事業が好調に推移。それにより、全体では前年同四半期比で横ばいとなった。
一方、営業利益や経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益に関しては、エンターテインメント事業における既存タイトルの利益寄与の減少、ライフスタイルサポート事業における新規事業への先行投資による費用増加で、前年同四半期比で減少した。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は89億2700万円（前年同期比0.3％増）、営業利益は4億8400万円（同49.7％減）、経常利益は5億700万円（同48.3％減）、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億5700万円（同62.1％減）だった。
セグメント毎の業績は以下。
エンターテインメント事業
自社で開発したオリジナルスマートデバイス向けゲームアプリを、アプリ専用プラットフォームを通してユーザーに提供。ゲームアプリ自体は基本無料で提供し、アプリ内アイテム購入代金が主な収益。
2019年7月期第1四半期は、新規ゲームアプリ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』を、10月21日にGoogle Play、10月28日にApp Store向けに配信。無料TOPランキング1位、売上TOPランキング10位を記録するなど好調なスタートとなった。
一方、既存ゲームアプリは、全体的に売上が減少したことでエンターテインメント事業は前期比で減収減益となった。
なお『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』の好調や、第2四半期（11月、12月、1月）の年末年始需要期を見込み、既存タイトルでもゲーム内イベントなどによる収益寄与が期待できることから、エンターテインメント事業の減収トレンドは当第1四半期で底打ちしたと見込んでいる。
上記の結果、売上高は32億4300万円（前年同四半期比24.8％減）、セグメント利益は2億7400万円（同68.2％減）となった。
ライフスタイルサポート事業
引越し、自動車、ブライダル、金融メディアなど様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と提携。比較サイトや情報サイトなどの便利なウェブサービスを展開中だ。
個人利用者には基本無料でサービスを提供し、パートナー企業に当該利用者を見込客として紹介することに対する紹介手数料や成約報酬が主な売上。
サブセグメントとして、引越し関連事業、自動車関連事業、ブライダル関連事業、金融メディア事業、その他を展開。
2019年7月期第1四半期は、各サブセグメントで増収幅は異なるものの総じて好調に推移。各サブセグメントでは、既存事業の育成に加え、周辺サービスを拡充しながら、新しい事業領域において新規サービスを複数立ち上げ、中長期的な成長に向けた投資を行なってきた。
上記の結果、売上高は51億7300万円（前年同四半期比30.8％増）、セグメント利益は6億4200万円（同16.6％増）となった。
EC事業
東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の完成品自転車を自社で在庫を持ち、専属のプロ整備士により整備された完全組立自転車をオンラインで販売。自宅まで届ける自転車専門通販サイトを展開。主な収益は自転車の販売代金だ。
自転車通販サイト「cyma-サイマ-」については、2013年12月のサービス立ち上げ以来、フルフィルメントの強化に努め、段階的に投資を重ねてきた。引き続き「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指し、プロモーションを強化することで、継続して販売台数を伸長している。
2019年7月期第1四半期は通期での黒字化に向けて、物流オペレーションなどといった運営の最適化に向けた体制整備を優先したことで、売上は前年同四半期比で減少した。
上記の結果、売上高は5億1000万円（前年同四半期比19.5％減）、セグメント損失は6300万円（前年同四半期は4400万円の損失）となった。
