東映アニメーション、版権事業や海外事業の好調で営業利益126億円 2019年3月期第3四半期決算

東映アニメーション

中国向け大口映像配信権の増加や「ドラゴンボール超 ブロリー」の製作収入などで大幅増収。業績好調で予想も上方修正。

東映アニメーション株式会社(以下、東映アニメーション)は、2019年3月期第3四半期決算を1月28日に発表。当期連結経営成績については、売上高は418億2100万円(前年同期比21%増)、営業利益は126億5900万円(同45.4%増)、経常利益は130億4400万円(同43.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は92億7600万円(同48.8%増)だった。

決算 決算概要

経営成績に関する説明

東映アニメーショングループでは「ドラゴンボール」をはじめ、「ワンピース」「プリキュア」シリーズといった主力作品による収益の安定、拡大をはかるとともに、事業においては国内外でのアプリゲームなどのゲーム化権販売、中国を中心とした映像配信権の販売に引き続き注力した。

当第3四半期連結累計期間は、国内外でアプリゲーム化権や映像配信権の販売が好調に推移し、収益性の高い版権事業や海外での映像配信権販売事業が大幅増収となった。

以上の結果、売上高は418億2100万円(前年同期比21%増)、営業利益は126億5900万円(同45.4%増)、経常利益は130億4400万円(同43.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は92億7600万円(同48.8%増)となった。

セグメント毎の業績は以下の通り。

映像製作・販売事業
劇場アニメ部門では、3月に「映画プリキュアスーパースターズ!」、5月に「デジモンアドベンチャーtri.第6章」、10月に「映画HUGっと!プリキュア」、12月に「ドラゴンボール超 ブロリー」を公開した。

「ドラゴンボール超 ブロリー」の製作代収入があったことで、前年同期と比較して大幅な増収となった。

テレビアニメ部門では、「ワンピース」「HUGっと!プリキュア」「ゲゲゲの鬼太郎」「爆釣バーハンター」「おしりたんてい」の5作品を放映。前年同期に比べ放映本数が減少したことにより、大幅な減収となった。

コンテンツ部門では、前年同期の「美少女戦士セーラームーンCrystal」のブルーレイ・DVDの売上に相当するものがなかったことで、大きく減収となった。

海外映像部門では、中国向け大口映像配信権の販売本数増加と、北米向け映像配信権の販売好調で、大幅な増収を達成した。

海外映像

その他部門では、国内での映像配信権の販売や、アプリゲーム『聖闘士星矢ギャラクシースピリッツ』の好調な稼働で、大幅な増収となった。

上記の結果、売上高は146億1500万円(前年同期比17.6%増)、セグメント利益は40億8700万円(同90.8%増)となり、大幅な増収増益だった。

映像制作

版権事業
国内版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル(以下、ドッカンバトル)』や『ドラゴンボール レジェンズ』が好調だったことと、複数作品で遊技機の大口契約があったことで、大幅な増収となった。

国内版権

海外版権部門では、アプリゲーム『ドッカンバトル』『ドラゴンボール ファイターズ』を中心とした家庭用ゲーム、「ドラゴンボール」シリーズの商品化権が欧米で好調に稼動したこと、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』のリリースで大幅な増収を達成した。

海外版権

上記の結果、売上高は226億3700万円(前年同期比27.3%増)、セグメント利益は106億1700万円(同26.7%増)となり、大幅な増収増益となった。

商品販売事業
映画「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場公開に向けたタイアップやキャンペーン関連商品の販売、『プリキュアプリティストア』などのショップ事業が好調だったことで増収となった。

しかし一方で、一部商品で在庫評価減を実施した。

上記の結果、売上高は40億1600万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益は1億1600万円(同27%減)であった。

その他事業
採算性を重視した催事イベントやキャラクターショーなどを展開。

前年同期にあった「ドラゴンボール超」の催事関連相当がなかったことで、減収となった。

上記の結果、売上高は6億7400万円(前年同期比8.7%減)、セグメント損失は4100万円(前年同期は8200万円のセグメント損失)となった。

その他

業績予想については、国内外で『ドッカンバトル』をはじめとする各種ゲーム化権販売に好調と、第4四半期連結会計期間も国内外のゲーム化権販売が好調に推移することが見込まれることで、上方修正を発表。

修正後の数値は以下の通り。

業績予想

関連サイト

東映アニメーション株式会社公式サイト
2019年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
業績予想の修正に関するお知らせ

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