ベクター、新規タイトルの苦戦で営業損失約2億円 平成31年3月期第3四半期決算

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オンラインゲーム事業で複数タイトルをリリースするも売上に結びつかず。サイト広告販売事業でもページビューの減少や配信単価の下落で売上減少。

株式会社ベクター(以下、ベクター)は、平成31年3月期第3四半期決算を1月25日(金)に発表した。当期の累計経営成績については、営業収益は7億6400万円(前年同期比18.4%減)、営業損失は1億9400万円、経常損失は1億9300万円、四半期純損失1億9600万円だった。

決算

経営成績に関する説明

当第3四半期のオンラインゲーム事業の営業収益は、当第3四半期にサービスを開始したゲームタイトルが伸び悩んだことで、前年同四半期比で減収となった。

ソフトウェア販売事業については、前年同四半期比で減収だったが、さまざまな販売施策により減収幅は縮小した。

営業費用に関しては、前年同四半期と比べて1億5400万円減少。これは、営業収益の減少に伴う変動費の減少に加え、広告宣伝費や地代家賃が大幅に減少したことによるものだった。

以上の結果、当第3四半期累計期間の営業収益は7億6400万円(前年同期比18.4%減)、営業損失は1億9400万円(前年同期は1億7500万円の営業損失)、経常損失は1億9300万円(前年同期は1億6500万円の経常損失)、四半期純損失1億9600万円(前年同期は1億6700万円の四半期純損失)だった。

セグメント毎の業績は以下。

オンラインゲーム事業
スマートフォンゲーム『幻想大陸エレストリア』、ブラウザゲーム『ドラゴンリベンジ』のサービスを開始。運営中のゲームポータル『VectorGame』については、ブラウザゲームのチャネリングタイトルが7タイトル増加した。

一方で、ブラウザゲーム『三国ベースボール』『リグレティア』『クリプトアイラン
ド』、スマートフォンゲーム『B.LEAGUE ドリームアリーナ』『侵攻のオトメギアス』、『VectorGame』のチャネリングタイトル1つの運営が終了した。

上記の結果、オンラインゲーム事業の販売金額は4億5500万円(前年同期比25%減)となった。

ソフトウェア販売事業
ソフトウェアのダウンロード販売事業は、法人向け市場の販売は底堅く推移。個人向け市場については減少が続いているが、販売施策により減少幅は少なくなってきた。

上記の結果、ソフトウェア販売事業の販売金額は2億6800万円(前年同期比1.8%減)となった。

サイト広告販売事業
ネットワーク配信型広告(キーワード広告、ユーザーの傾向を分析する行動ターゲティング広告等)の営業収益は、サイトページビュー数の減少に加え、配信単価の下落の影響により、大幅に減少している。

上記の結果、サイト広告販売事業の販売金額は2900万円(前年同期比20.6%減)となった。

その他
その他には、ゲーム以外のスマートフォン向けサービスの販売金額が含まれている。

上記の結果、その他の販売金額は1000万円(前年同期比45.2%減)となった。

業績予想について平成31年3月期(通期)の業績は、営業収益11億3500万円(前年同期は12億7500万円)、営業損失1億6500万円(前年同期は2億3300万円の営業損失)、経常損失1億6400万円(前年同期は2億2300万円の経常損失)、当期純損失1億6700万円(前年同期は2億2900万円の当期純損失)を見込んでいると発表した。

関連サイト

株式会社ベクター公式サイト
平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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