ゲームでは中国や韓国のタイトルの多言語カスタマーサポートに注力。リリース前にユーザー目線で評価するサービスも提供開始。
イー・ガーディアン株式会社(以下、イー・ガーディアン)は、2019年9月期第1四半期決算を2月1日に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は16億1000万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は2億9700万円(同6.9%増)、経常利益は3億1800万円(同11.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億600万円(同10.2%増)だった。
経営成績に関する説明
イー・ガーディアングループは、品質と効率化の両軸を高水準で満たすセキュリティサービスを提供する総合ネットセキュリティ企業として、事業拡大や収益性向上を追求してきた。
投稿監視やカスタマーサポート、ソフトウェア、ハードウェアのデバッグ、セキュリティ脆弱性診断など、グループで様々なサービスをあわせて提供し、多様化する顧客ニーズにも対応。経営理念の「We Guard All」の実現に向けてさらなる飛躍を目指して、グループの事業拡大、企業価値向上を目指している。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は16億1078万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は2億9775万円(同6.9%増)、経常利益は3億1874万円(同11.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億659万円(同10.2%増)となった。
セグメント毎の業績は以下。
ソーシャルサポート
成長を続けるソーシャルWebサービスにおいて、監視やカスタマーサポートだけでなく、運用や分析といった多種多様なサービスの展開、既存顧客への営業に注力した。
また、CtoCサービスにおいて、違法性のある取引が問題視されていることを背景に、SNS上のキーワード調査を行なうことで、不正取引を検知するCtoCパトロールサービスの提供もはじめた。
上記の結果、売上高は5億5116万円(前年同期比18.6%増)となった。
ゲームサポート
豊富な運用実績とノウハウの蓄積にによる既存顧客との関係の強化を目指すと同時に、デバッグを提供するトラネル株式会社と連携したサービスの提供、日本市場に参入する中国系や韓国系海外ゲーム企業の多言語カスタマーサポートの受注に注力した。
また、ゲームタイトルの乱立によるプレイヤーの分散を背景に、リリース前のゲームをユーザー目線で多角的に評価及び検証するゲームレイティングサービスの提供をスタートした。
上記の結果、売上高は6億3931万円(前年同期比2.4%増)となった。
アド・プロセス
既存の広告審査業務だけでなく、広告枠管理から入稿管理、広告ライティング等の提供サービスの拡大に注力。それとともに、派遣・常駐型業務とイー・ガーディアンのセンター業務を組み合わせた運用、自社開発したRPA(機械学習及び人工知能等を活用した業務の効率化・自動化の取り組み)の活用により競合他社との差別化をはかり、既存顧客への深耕営業を目指してきた。
上記の結果、売上高は2億2883万円(前年同期比19.6%増)となった。
その他
サイバーセキュリティ分野におきましては、EGセキュアソリューションズ株式会社が、情報家電や自動車、オフィス機器、工場設備等あらゆるモノがネットワークを介してつながるIoTのセキュリティが重要な経営課題となっていることを背景に、IoTセキュリティコンサルティングサービスを提供してきた。
また、電子デバイスに対するデバッグ事業については、株式会社アイティエスが、ソフトウェアのデバッグ事業を行うトラネル株式会社と連携するなどのシナジーを発揮し、既存顧客への深耕営業や新規開拓を図り、シェア拡大を目指してきた。
上記の結果、売上高は1億9146万円(前年同期比9.8%増)となった。