ブロードメディア、架空取引被害により営業利益半減の3100万円 平成31年3月期第3四半期決算

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釣りビジョンの架空取引被害に関する費用が影響。コンテンツ事業のクラウドゲームサービスでは売上が大きく伸長。

ブロードメディア株式会社(以下、ブロードメディア)は、平成31年3月期第3四半期決算を2月1日(金)に発表した。連結経営成績について、売上高は83億100万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は3100万円(同56.4%減)、経常利益は6000万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3900万円だった。

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経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間における売上高は、「スタジオ」のセグメントで減収、「放送」のセグメントでは前年同期と同水準だったが、他3つのセグメントで増収となったため、増加した。

営業利益に関しては、「放送」「技術」で増益、「コンテンツ」と「ネットワーク営業」で黒字転換したが、「スタジオ」で損失を計上。また「全社費用」として株式会社釣りビジョン(以下、釣りビジョン)の架空取引被害に関連する費用約1億5000万円が発生したことが大きく影響を与えた。

経常利益については、営業利益に加え、子会社で清算結了したGクラスタ・グローバル株式会社の残余財産の分配額4725万円を貸倒引当金戻入額として営業外収益に計上。また、持分法による投資利益を計上したことで増益となった。

親会社株主に帰属する四半期純利益に関しては、平成27年3月に釣りビジョンの株式の一部を売却したが、その際に前提とした株式価値算定には、架空取引被害に関わる将来の収益見込も含まれていた。そのため、架空取引による影響を控除した株式価値の再算定を行ない、当該株式売買価額の調整額を引き当てたが、売却先と合意した株式価値調整額と引当額との間に差額が発生したことで、差額を特別利益として計上した。

一方で、投資有価証券売却損を計上したことや子会社における税金費用の増加、非支配株主に帰属する四半期純利益が増加したことなどから、純損失となった。

その結果、売上高は83億123万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は3158万円(同56.4%減)、経常利益は6001万円(同1.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3991万円(前年同期は4777万円の利益)となった。

セグメント毎の業績は以下。

コンテンツ
クラウドゲームサービスやデジタルメディアサービス、教育サービスでセグメントを構成。テレビやPC向けの動画配信、スマホやタブレット向けのコンテンツ配信、広域通信制高校など広範な事業を行なっている。

教育サービスについては、入学生徒数の増加により、増収増益となった。デジタルメディアサービスでは売上高が伸長。また、クラウドゲームサービスでは、売上高が伸びたことに加えて、コストの抑制などにより、営業損失が縮小した。

上記の結果、売上高は17億6815万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は3486万円(前年同期は3160万円の損失)だった。

放送
釣り専門番組「釣りビジョン」の制作、BS・CS放送やケーブルテレビ局などへの番組供給事業を行なっている。売上高については、視聴料収入が減少傾向だが、制作売上が伸びたことなどで前年同期と同水準だった。営業利益については、徹底したコスト削減などにより増益となった。

上記の結果、売上高は21億9286万円(前年同期比1.7%減)、営業利益は1億4706万円(同92.3%増)だった。

スタジオ
映画やドラマ等の映像作品の調達、日本語字幕・吹替制作から、その作品の配給、販
売を行なっている。

番組販売事業でテレビ局向け番組販売が減少し、制作事業では受注が減少し原価率が上昇した。また、映画配給事業では、前年同期に貢献したドラマ制作がなかったことにより、赤字幅が拡大した。それにより、セグメント全体で減収減益となった。

上記の結果、売上高は16億6982万円(前年同期比16.6%減)、営業損失は3196万円(前年同期は7173万円の利益)とだった。

技術
デジタルシネマサービスや「ブロードメディアCDN」などのCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)サービス、ホテルの客室、会議室へのインターネットサービスを提供。

CDNサービスは、既存顧客向けの新たなソリューションやサービスが拡大したことに加えて、デジタルシネマサービスで映画館への配信が好調だったことにより、増収増益となった。

上記の結果、売上高は19億3457万円(前年同期比13.4%増)、営業利益は3億2141万円(同14.3%増)だった。

ネットワーク営業
ブロードバンド回線(SoftBank 光、SoftBank Air)やISPサービス、携帯電話サービスなどの販売代理店として、通信回線販売業者等の事業者を通じて販売活動を行なっている。

今期は、ブロードバンド回線の販売が伸びていることから売上高は増加し、営業損益も黒字となった。

上記の結果、売上高は7億3582万円(前年同期比44%増)、営業損益は2401万円(前年同期は1191万円の損失)だった。

関連サイト

ブロードメディア株式会社公式サイト
平成31年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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