壽屋、前年の「フレームアームズ・ガール」の売上には及ばずも営業利益7800万円 2019年6月期第2四半期決算

コトブキヤ

収益ともに好調な推移となるも前年同期比9割減。爆発的なヒットとなった「フレームアームズ・ガール」の収益には及ばず。

株式会社壽屋は、2019年6月期第2四半期決算を2月13日(水)に発表。当期連結経営成績については、売上高は41億3000万円(前年同期比12.2%減)、営業利益は7800万円(同80.6%減)、経常利益は5400万円(同84.6%減)、四半期純利益は3300万円(同86.2%減)だった。

決算

経営成績に関する説明

壽屋は、世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行なうと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に注力してきた。

国内市場では、配信中のソーシャルゲーム『アリス・ギア・アイギス』と『メガミデバイス』のコラボレーション トップアクトレスの「吾妻 楓(あがつま かえで)」をメガミデバイス仕様でプラモデル化した商品が反響を呼び、業績に貢献したほか、「初音ミク」と「フレームアームズ・ガール」のコラボレーションプラモデル「フレームミュージック・ガール 初音ミク」や、新規カットが追加された総集編「フレームアームズ・ガール~きゃっきゃうふふなワンダーランド」の2019年6月の劇場公開決定などのニュースを受けて、「フレームアームズ・ガール」関連商品が堅調に推移した。

また、新作自社IPとして、2018年11月に女性向けオリジナルキャラクタープロジェクト「Character Creation Lab.」を発表。今後は、商品化やライセンス事業について順次展開する。

他社IP製品については、ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』の人気によりフィギュア「セイバー/アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」を発売し、好評を得た。

海外市場については、2018年7月に北米最大のアニメ・コンベンションのひとつとして10万人以上を動員するイベント「アニメエキスポ2018」に出展したほか、世界最大のコミック、アニメ、映画などのポップカルチャーに関するコンベンションとして開催される「Comic-Con International」の中で最も多い動員を誇り、歴史と格式の高い祭典のひとつである「サンディエゴ・コミックコンベンション」に出展。

会場限定品をはじめとした物販コーナー、最新フィギュア・キャラクターグッズの展示、撮影スポットなどを用意し、盛況な結果となり、今後の海外展開に期待を抱く結果となった。

また、11月には、東南アジア最大規模のアニメイベント「C3 AFA SINGAPORE 2018 」に出展し、「フレームアームズ・ガール」のトークショーとミニライブを実施、関連商品を販売した。

自社IP製品の「メガミデバイス」シリーズについても、地域ごとのローカライズ活動に注力した結果、アジアを中心に引き続き好評を受けている。

直営店舗、ECサイトによる小売販売については、「ガールズ&パンツァー」シリーズの直営店限定商品が好調に推移。特に、直営店舗で2018年11月に「キューポッシュ」シリーズ発売5周年を記念して開催したイベント「キューポッシュ5さい生誕祭」は、盛況な結果をみせシリーズ関連商品が売上に貢献した。

ただし、前年同期におけるアニメ「フレームアームズ・ガール」関連商品の売上には及ばず減収減益となった。

以上の結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高41億3022万円(前年同期比12.2%減)、営業利益7837万円(同80.6%減)、経常利益5481万円(同84.6%減)、四半期純利益3346万円(同86.2%減)となった。

関連サイト

株式会社壽屋公式サイト
2019年6月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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