一部タイトルの好調も、開発費増加や複数の運営タイトルで不具合が発生し売上が想定に届かず赤字に。
アクセルマーク株式会社(以下、アクセルマーク)は、2019年9月期第1四半期決算を2月14日(木)に発表した。当期の連結経営成績については、売上高は7億1300万円(前年同期比16.3%増)、営業損失は1億4300万円、経常損失は1億4400万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億4500万円だった。
経営成績に関する説明
アクセルマークグループは、従来のゲーム事業、広告事業、and Experience事業の推進。それに加え、これらの事業基盤をもとに「結合によるビジネスの創出」を事業戦略に掲げ、グループの事業の柱となっているエンターテインメントとマーケティングのリソースを活用し、社内での事業間連携や他社とのアライアンス、M&Aなど、企業価値を高める結合により、独自性の高いビジネスの創出に向けて積極的な投資を行なっている。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高7億1332万円(前年同期比16.3%増)、営業損失1億4327万円(前年同期は6924万円の営業損失)、経常損失1億4454万円(前年同期は7039万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期損失は1億4518万円(前年同期は7111万円の親会社株主に帰属する四半期損失)であった。
セグメント毎の業績は以下の通り。
ゲーム事業
運用中の『幽☆遊☆白書 100%本気(マジ)バトル』が、当期から本格的に売上が寄与。マジフェスなどのゲーム内イベントの実施や、ジャンプフェスタへの出展などのリアルイベントを実施して売上拡大をはかった。
一方、自社で配信していた『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』の運営主体を他社に変更したことや、複数ゲームタイトルで不具合によるメンテナンスなどにより、一時的にゲームがプレイできない状況が発生し、売上が想定を下回った。不具合については、は再発防止に向けた取り組みを行なっている。
開発中のゲームタイトルやブロックチェーンゲームについては、サービス開始に向けて開発を進めており、開発が進捗したことに伴って開発費用などが増加した。
上記の結果、売上高は2億6846万円(前年同期比28.1%増)、セグメント損失は8432万円(前年同期は2941万円のセグメント損失)となった。
広告事業
アドネットワーク「ADroute」は、複数台のデバイスを使用するユーザーを推定、デバイスを横断して広告配信が可能となるクロスデバイスマッチング技術を導入し、広告効果の最大化をはかった。しかし一方で、一部顧客企業からの広告出稿方針の変更などを受けて一部収益性が低下する事案が生じた。
広告運用代行サービス「トレーディングデスク」については、広告運用の企画から配信までを手掛けるブランディング案件の受注もあり、サービス単体での過去最高の四半期売上高を達成した。
上記の結果、売上高は4億1461万円(前年同期比9.6%増)、セグメント利益1626万円(同23%減)となった。
and Experience事業
オンラインくじサービス「くじコレ」については、コンテンツ第4弾として2018年12月に有名グラビアアイドルを起用したくじを実施し、一定の成果をあげた。第5弾以降の企画は進行中だ。
なお、「くじコレ」の売上計上基準は納品基準を採用しており、当該「くじコレ」の商品発送(納品)が2019年1月以降となったため、当第1四半期連結累計期間の売上に該当商品の販売額は含まれていない。
また、トークンプレセール情報サイト「PlayDApp」では、複数タイトルのDAppを紹介しており、サイトから紹介タイトルへのログイン数が増加、認知度が向上。そのほかにも、ブロックチェーンゲーム情報メディア「Blockchain Game info」では、引き続きブロックチェーンゲームの普及促進、啓蒙を進める期間とし、さらなる認知度向上をはかっていく。
上記の結果、売上高は3024万円(前年同期比19.4%増)、セグメント損失は3759万円(前年同期は2759万円のセグメント損失)となった。
関連サイト
株式会社アクセルマーク公式サイト
2019年9月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年9月期第1四半期決算説明会資料