フォーサイド、マイニング事業の低迷で営業損失2億円 平成30年12月期決算

フォーサイド

プライズ事業が連結業績に大きく寄与も、コスト増加が利益を圧迫。新規事業と子会社の上場準備に係る費用も損失として計上。

株式会社フォーサイド(以下、フォーサイド)は、平成30年12月期決算を2月14日(木)に発表した。当期連結経営成績については、営業収益39億2083万円(前期比26.9%増)、営業損失2億1075万円(前期は営業利益9290万円)、経常損失2億150万円(前期は経常利益1億1544万円)、親会社株主に帰属する当期純損失5億9172万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益2970万円)だった。

決算 ハイライト

経営成績に関する説明

フォーサイドグループは、企業価値向上を目指して、積極的な新規事業のスタートや、M&Aによる事業拡張を円滑かつ効率的に行えるよう企業再編を実施し、新たな事業ポートフォリオを構築し、業容の拡大、事業リスクの分散を進めている。

当連結会計年度については、2017年12月期に取得したクレーンゲーム機などのアミューズメント機器用景品の企画や製作、販売を行なうプライズ事業が連結業績に大きく寄与した一方、販売管理費などのコストの増加が利益を圧迫した。

投資銀行事業や、女性向けメディアなどを運用するコンテンツ事業に関しては堅調に推移した。

一方、2018年6月からスタートしたマイニング事業については、仮想通貨を取り巻く環境の変化により、当初予測していたマイニング報酬の獲得に至らず、ビットコイン相場も価格低迷が続いていることから、今後の仮想通貨市場の先行き不透明性等を考慮した結果、マイニングマシンの全額を減損損失として計上した

マスターライツ事業のオリジナルグッズ受注生産販売サイト「宝祭堂」に関してはも、2018年3月からサービスを開始し、売上は確保できているが、当初の販売計画との乖離は著しく、新たなライセンス、付加価値商材の確保に努め商品開発を行なってきた。しかしながら、度重なる商品開発の遅延により、収益の改善目途が立たないことから、来期中に事業を撤退し、将来発生する費用を事業整理損失として当連結会計年度中に計上した。

さらに、来期以降に掛かる子会社の香港上場準備のための事前調査費用についても当連結会計年度中に計上した。

香港

以上の結果、当連結会計年度の業績は、営業収益39億2083万円(前期比26.9%増)、営業損失2億1075万円(前期は営業利益9290万円)、経常損失2億150万円(前期は経常利益1億1544万円)、親会社株主に帰属する当期純損失5億9172万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益2970万円)だった。

関連サイト

株式会社フォーサイド公式サイト
平成30年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年12月期決算説明資料

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