トーセ、人員や新規開発に係る費用増加で営業損失400万円 2019年8月期第2四半期決算

トーセ

「Nintendo Switch」向けの開発売上が伸びるも、モバイルコンテンツの運営売上が減少。コンサート事業に係る費用が売上を超過。

株式会社トーセ(以下、トーセ)は、2019年8月期第2四半期決算を4月4日(木)に発表。当期連結経営成績については、売上高は17億9000万円(前年同期比5.2%減)、営業損失は400万円、(前年同期は営業利益9100万円)、経常利益2500万円(同77.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益100万円(同97.9%減)となった。

トーセ 決算

経営成績に関する説明

トーセグループは、中長期的な企業価値と資本効率の向上に向けて、新しく策定した中期経営ビジョンに基づき、3つの組織戦略と2つの事業戦略への取り組みを開始した。

開発完了タイトル数に関しては、家庭用ゲーム機向け2タイトル、パソコン向け3タイトル、スマートフォン向け6タイトル、合計11タイトルとなった。

利益面については、販売費と一般管理費が増加したことで減益だった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17億9000万円(前年同期比5.2%減)、営業損失400万円(前年同期は営業利益9100万円)、経常利益2500万円(同77.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益100万円(同97.9%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルコンテンツの企画や開発、運営などの受託を行なっている。

ゲームソフト関連の売上は、「Nintendo Switch」向けの開発売上が伸長したことで、5億9900万円(前年同期比29.2%増)となった。

モバイルコンテンツ関連に関しては、一部のスマートフォン向けゲームのロイヤリティ売上が伸長したが、前年同四半期に比べて運営売上が減少。それにより売上高は、9億8700万円(前年同期比7.5%減)となった。

パチンコ・パチスロ関連は、規制強化の影響により引き続き厳しい受注環境が続くことが予想される中、適切な人員配置のため、ゲームソフト関連やモバイルコンテンツ関連に多くの開発人員を投入。それにより、売上高は4400万円(前年同期比79.6%減)となった。

上記の結果、売上高は16億3000万円(前年同期比6.7%減)、営業利益2600万円(同66.1%減)だった。

その他事業
SI事業や、子会社の株式会社フォネックス・コミュニケーションズによる家庭用カラオケ楽曲配信事業、コンサート事業、クレーンゲーム事業などの新規事業を展開している。

当第2四半期連結累計期間については、子会社のフォネックス・コミュニケーションズにて、クレーンゲーム事業のロイヤリティ売上が好調に推移したことで、売上が増加。

一方で、当連結会計年度から開始したコンサート事業に係る費用が、売上を大きく上回ったことで赤字となった。

上記の結果、売上高は1億5900万円(前年同期比12.8%増)、営業損失3100万円(前年同期は営業利益1200万円)となった。

関連サイト

株式会社トーセ公式サイト
2019年8月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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