壽屋、イベントや中国への出展強化も前年同期の売上に及ばず 減収減益 営業利益2500万円 2019年6月期第3四半期決算

国内外のイベントやコンベンションに出展し、各国へ向けた製品やプロモーションを実施。前年同期の「FAガール」関連商品の売上には及ばず。

株式会社壽屋(以下、壽屋)は、2019年6月期第3四半期決算を5月13日(月)に発表。当期累計経営成績は、売上高57億4300万円(前年同期比12.7%減)、営業利益2500万円(同94.6%減)、経常利益400万円(同99%減)、四半期純損失300万円となった。

壽屋決算 決算概要

関連サイト

卸売販売については、国内市場で2019年1月に「武装神姫」と「メガミデバイス」のコラボレーション第1弾としてメインキャラクターの「猟兵型エーデルワイス」をメガミデバイス仕様でプラモデル化し、反響を呼んだことで業績に貢献した。

3月には、東京ビッグサイトで開催されたイベント「アニメジャパン2019」に出展し、2019年6月劇場公開の「フレームアームズ・ガール~きゃっきゃうふふなワンダーランド」の最新情報を公開。「フレームアームズ・ガール(以下、FAガール)」関連商品が堅調に推移した。

新自社IPとして、女性向けオリジナルキャラクタープロジェクト「Character Creation Lab.」については、ラインスタンプを発売。今後、商品化やライセンス事業について、順次展開する予定だ。

他社IP製品については、2018年に連載20周年を迎えた人気コミック「シャーマンキング」の「麻倉葉」と「ハオ」を発売。

海外市場では、2018年7月に北米最大のアニメ・コンベンションのひとつであるイベント「アニメエキスポ2018」と、世界最大のコミックやアニメ、映画などのポップカルチャーに関するコンベンション「Comic-Con International」、歴史と格式の高い祭典のひとつである「サンディエゴ・コミックコンベンション」に出展。さらに、2019年2月にはニューヨークで開催された玩具、ゲーム、エンターテインメントなど、約1000社以上の企業が出展する見本市「ニューヨーク・トイフェア」に出展し、最新製品のサンプルを含めた製品の展示などを行ない、世界各国へ向けた製品とブランドアピール、プロモーションを行なった。

自社IP製品の「メガミデバイス」シリーズは、アジアを中心に引き続き好評を得ており、地域ごとのローカライズ活動に注力してきた。

直営店舗やECサイトによる小売販売については、2019年3月にソーシャルゲーム『テイルズ オブ ザ レイズ』の2周年を記念したイベント「テイルズ オブ ザ レイズ 大感謝祭 in コトブキヤ」が盛況な結果となり、シリーズ関連商品が好調に推移した。

また、小売販売事業における海外への本格的な展開としては、2019年1月に中華人民共和国の最大手ECサイト「阿里巴巴集団(アリババグループ)のECサイト「天猫国際(TMALL GLOBAL)」に、「KOTOBUKIYA海外旗艦店」を出店し、中国本土への認知度の向上をはかった。

業績については、上記の取り組みを積極的に行なったが、前年同期におけるアニメ「FAガール」関連商品の売上には及ばず減収減益となった。

以上の結果、売上高は57億4310万円(前年同期比12.7%減)、営業利益は2588万円(同94.6%減)、経常利益は414万円(同99%減)、四半期純損失326万円(前年同期は2億9156万円四半期純利益)となった。

関連サイト

株式会社壽屋公式サイト
2019年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2019年6月期第3四半期決算補足説明資料