営業時間の見直しなど収益力強化に向けて生産性向上策を推進。2018年8月にトーハンと資本業務提携契約を締結。
株式会社三洋堂ホールディングス(以下、三洋堂HD)は、2019年3月期決算を5月14日(火)に発表した。当期連結経営成績は、売上高204億円(前期比4.4%減)、営業利益3200万円(同86.9%減)、経常利益6300万円(同77.2%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億800万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益500万円)だった。
経営成績に関する説明
三洋堂HDグループは、新本と古本を併売するハイブリッド型書店を中心に、DVDやCDレンタル、文具や雑貨などの販売を顧客のニーズにあわせて展開する部門と、「学びたい」「健康でありたい」などのニーズにあわせてフィットネスや教室などを併設した店舗を「ブックバラエティストア」として展開している。
当期については、香久山店(愛知県日進市)と小牧店(愛知県小牧市)の移転増床と下恵土店(岐阜県可児市)、ルビットタウン高山店(岐阜県高山市)の増床を実施した。
しかしながら、3店舗2校を閉店したことで、当期末時点で80店舗4校を展開することになり、また、岐阜県に4店舗、三重県に2店舗、愛知県に1店舗、計7店舗に「スポーツクラブアクトスWill_G(ウィルジー)」を導入し、フィットネス導入店舗は8店舗となった。
オペレーション面に関しては、前期に続き、レンタル専用セルフレジを14店舗(累計15店舗)に導入するとともに、新たに物販・レンタルを同時に取扱い可能な統合セルフレジを5店舗に導入した。これにより、セルフレジは合計で20店舗に導入となった。
また、営業時間の見直しを11店舗で行ない、収益力強化のために抜本的な生産性向上策を進めている。
2018年8月には、株式会社トーハン(以下、トーハン)と資本業務提携契約を締結し、同時に第三者割当による新株式発行によりトーハンに自社普通株式140万株を割り当て、13億9100万円の資金を調達した。
売上に関しては、文具・雑貨・食品部門と古本部門が健闘したが、その他の部門で厳しい状況が続いたため減少した。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高204億円(前期比4.4%減)、営業利益3200万円(同86.9%減)、経常利益6300万円(同77.2%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億800万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益500万円)となった。