調達した資金でグローバル展開の加速と新規タイトル開発を狙う。クールジャパン機構の佐野一士氏がワンダープラネット社外取締役に就任予定。
ワンダープラネット株式会社(以下、ワンダープラネット)は、クールジャパン機構(正式名称、株式会社海外需要開拓支援機構)を引受先とする第三者割当増資により、最大10億円の資金調達を行なうことが決まったと発表。これにあわせて、クールジャパン機構の佐野一士氏が社外取締役に就任する予定であることを明らかにした。
ワンダープラネットは、2012年9月の会社設立以来、「楽しいね!を、世界中の日常へ。」というミッションの実現に向けて、グローバル市場をターゲットにプロダクトの開発と運営を行なっている企業。
2015年にリリースした自社タイトル『クラッシュフィーバー』は、世界累計1000万ダウンロードを突破し、日本版の他、繁体字中国語版も配信しており、どちらも4年目の運営に入っている。さらに、2018年に日本版を配信した「週刊少年ジャンプ」創刊50周年記念タイトル『ジャンプチ ヒーローズ』は、2019年6月に繁体字中国語版を配信した。2019年4月には、株式会社スクウェア・エニックス協業で『VALKYRIE ANATOMIA-THE ORIGIN-』の英語版と繁体字中国語版を配信し、自社および他社タイトルのグローバル展開を推進している。
ワンダープラネットは、今回の資金調達によって、既存運営タイトルのさらなるグローバル展開の加速、グローバル展開を前提とした新規タイトルを開発し、日本コンテンツの新たな海外需要の開拓に努めると発表。
本件について、クールジャパン機構代表取締役社長CEOの北川直樹氏が、以下のコメントを寄せた。
クールジャパン機構 代表取締役社長CEO 北川直樹氏
「新たなコンテンツ・プラットフォームとして注目されているスマホ向けアプリ・ゲームの分野において、海外事業に強みを持つワンダープラネットによる業界他社との連携や、自社・他社タイトルの海外版発信、現地マーケティング強化などを支援できることを、大変喜ばしく思います。当社の持つメディア・コンテンツ分野の既存投資案件や業界ネットワークを活かすとともに、本件により日本発アプリ・ゲームの海外展開の成功事例を創出し、日本コンテンツの新たな海外需要開拓に貢献できることを願っております。」