サンリオ、国内では増収も欧米での販売が苦戦 営業利益6億円 2020年3月期第1四半期決算

テーマパークは好調に推移。欧州委員会からの欧州競争法に関する課徴金などを特別損失として計上し、第2四半期と通期の連結業績予想も修正。

株式会社サンリオ(以下、サンリオ)は、2020年3月期第1四半期決算を7月31日(水)に発表した。当期連結経営成績は、売上高133億7900万円(前年同期比3.8%減)、営業利益6億9400万円(同48.1%減)、経常利益9億4400万円(同44.3%減)、親会社に帰属する四半期純損失2億9100万円だった。

サンリオ決算 サンリオ決算要約 サンリオ損益計算書

経営成績に関する説明

国内に関しては、東京都多摩市と大分県の両テーマパークが好調であった。国内物販事業も、サンリオキャラクター大賞やヒット商品による集客効果などにより、顧客年齢層が拡大し、増収につながった。

一方で、海外については、中国で新規ライセンシーの獲得やイベント、キャンペーンによる増収があったが、上位ライセンシーの落ち込みをカバーするには至らなかった。アメリカでは、著名スポーツブランドとのコラボレーションが好調であり、ブラジルではイースターのプロモーションなどが売上に貢献した。しかしながら、欧米での厳しい状況は続いており、引き続き回復施策に取り組んでいるとのこと。

また、特別損失を計上。これは欧州委員会からの欧州競争法に関する課徴金を競争法関連損失として7億円、投資有価証券評価損3億円等を計上した。

上記の結果、売上高は133億7900万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は6億9400万円(同48.1%減)、経常利益は9億4400万円(同44.3%減)、親会社に帰属する四半期純損失は2億9100万円(前年同期は10億円の利益)となった。

決算発表にあわせて、業績予想の修正を発表。

2019年7月10日に開示したサンリオと子会社が、欧州委員会による欧州競争法違反の疑いがあるとの理由で課徴金の支払いを命じる決定の通知を受けたことで、当第1四半期連結会計期間に特別損失を計上したことを受けて、第2四半期と通期の連結業績予想数値を修正することになった。

サンリオ業績予想の修正

関連サイト

株式会社サンリオ公式サイト
2020年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
第60期(2020年3月期)第1四半期決算 説明資料
業績予想の修正に関するお知らせ