オルトプラス、外注費削減や運営見直しで赤字幅が縮小 営業損失7億円 2019年9月期第3四半期決算

オルトプラス

アイディアファクトリーと長期的に協業するため資本業務提携契約を締結。ベトナム子会社の全株式持分をエクストリームとの合弁会社に譲渡。

株式会社オルトプラス(以下、オルトプラス)は、2019年9月期第3四半期決算を8月14日(水)に発表した。当期連結経営成績は、売上高33億2400万円(前年同期比6.2%増)、営業損失7億4200万円、経常損失7億5600万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は9億200万円だった。

オルトプラス決算 営業利益推移 損益計算書

経営成績に関する説明

ゲーム事業
ゲーム運営では、主力ゲームタイトルの運営に注力するとともに、各ゲームタイトルの収支状況を踏まえて、6タイトル(自社・協業1タイトル、パブリッシュ1タイトル、運営移管4タイトル)の運営を終了した。これにより、当第3四半期連結会計期間末における運営タイトルは、自社・協業6タイトル、運営移管2タイトルとなった。

ゲームの新規開発においては、IP保有会社を含む他社との協業により、開発に伴う各種リスクの低減をはかりながら、スケジュールが遅延しないよう努めており、現在、2タイトルを開発中。運営中の作品については、各タイトルの売上推移を踏まえ、オルトプラスが主力と位置付けるタイトルにリソースを優先的に充てると共に、売上が一定以上減衰しているタイトルについては、協業先やグループ子会社へ運営を移管し、外注費を含む各種運営費用を削減してきた。開発中のタイトルについては、工数管理を精緻に行なうことで、開発スケジュールの遅延や開発費が増加しないようにしている。

開発集中

アイディアファクトリー株式会社とゲームタイトルの開発業務委託契約を締結したが、ゲームコンテンツの企画、開発、運営等の事業を行なう中で培った知見を共有し、現在運営中のタイトルだけでなく、今後新規に開発、運営をするタイトルについて長期的に協業するため、同社との間で資本業務提携契約を締結した。

業務提携

ゲーム支援事業
ソーシャルゲーム会社間の人材マッチングサービスを提供するとともに、グループの人材を派遣契約等で他のソーシャルゲーム会社に提供することで、案件を獲得してきた。

支援事業

オフショア開発事業
オフショア開発拠点としてのベトナム子会社を活用した他社ウェブサービス等の開発受託等の案件獲得を進めることにより、収益増を目指してきたが、株式会社エクストリームと合弁会社を設立し、ベトナム子会社の持分の全てを合弁会社へ譲渡することに合意した。本合意により、オフショア開発事業については、両社の協業により事業を拡大することになった。

エクスラボ

間接部門では、引き続き人員配置の見直しによる人件費の抑制を含め、各種費用の削減を継続して進めてきた。しかしながら、運営中のタイトルから得られる収益が想定を下回ったことから、新規タイトルの開発費や新規事業等の費用及び全社費用等が、運営タイトル等から得られる収益を上回って推移した。

上記の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は33億2436万円(前年同期比6.2%増)、営業損失は7億4218万円(前年同期は10億7470万円の営業損失)、経常損失は7億5678万円(前年同期は10億8836万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は9億246万円(前年同期は11億544万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。

関連サイト

株式会社オルトプラス公式サイト
2019年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年9月期第3四半期決算説明資料

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