マイネット、既存タイトルの安定的な推移で赤字幅が縮小 営業損失約4億円 2019年12月期第2四半期決算

市場における赤字運営タイトルを買収し、新機能開発などで売上増を狙うも計画と乖離したことで苦戦。2019年6月末時点で37タイトルを運営。

株式会社マイネット(以下、マイネット)は、2019年12月期第2四半期決算を8月14日(水)に発表した当期連結経営成績は、売上高59億4400万円(前年同期比7.4%増)、営業損失3億8100万円、経常損失4億1100万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は9億800万円だった。

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経営成績に関する説明

マイネットグループは、スマートフォンゲームの運営に特化したゲームサービス事業を展開しており、既にリリースされているゲームタイトルをゲームメーカーから買取や協業、M&Aで仕入れ、これまでのゲーム運営で蓄積したビッグデータに基づくノウハウやAI基盤を活用することで、ユーザーに長く楽しめるものを提供している。

ゲームサービス事業の目標である「100タイトル100チーム10年空間」を達成するため、2019年12月期は仕入範囲の拡張と仕入ペースの加速を行なった。具体的には、現在市場に増加している赤字運営タイトル(再設計型)の買取を積極的に推進し、当第2四半期累計期間において6タイトルの運営を開始した。

マイネット仕入れ

しかしながら、6か月の再設計期間を経て、黒字化を目指す再設計型の再生や新機能開発などで売上伸長を狙う既存タイトル(グロスアップ)が計画と乖離する結果となった。

一方、その他の既存タイトルは安定的に推移。エンディングについても、当第2四半期累計期間において、計画通り6タイトルで行なった。それにより、2019年6月末時点で37タイトルの運営を行なっている。

また、全領域AI進化に向けたAI・RPAの開発やセキュリティ対策等のコーポレートブランディングに投資を行ない、RPAについては既に5タイトルに導入した。導入したタイトル全てで1年以上の運営延長が決まっているなど、「10年空間」の実現に向けて着々と進行。加えて、買取時に策定した回収計画通りに進んでいない2タイトルは、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき特別損失として減損を計上した。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は59億4474万円(前年同期比7.4%増)、営業損失は3億8153万円(前年同期は営業損失4億2951万円)、経常損失は4億1173万円(前年同期は経常損失4億5813万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は9億819万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失35億2860万円)となった。

関連サイト

株式会社マイネット公式サイト
2019年12月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年12月期第2四半期決算説明会資料