カプコン、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のヒットやデジタル販売比率の向上で営業利益139億円 2020年3月期第2四半期決算

カプコン

大型のリピートタイトルの人気が海外を中心に持続し、DL販売拡大で収益向上に貢献。アミューズメント機器事業の利益が黒字転換。

株式会社カプコン(以下、カプコン)は、2020年3月期第2四半期決算を10月29日(火)に発表。当期連結累計経営成績は、売上高372億7200万円(前年同期比14.0%減)、営業利益139億9200万円(同33.2%増)、経常利益140億200万円(同36.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益98億4600万円(同43.7%増)だった。

カプコン2020年3月期第2四半期決算

経営成績に関する説明

開発費の抑制や開発期間を短縮するため、開発人員の増強により内作比率を高めるとともに、開発プロセスや収益管理の改善など、競争力の源泉である開発体制の充実強化に取り組んでいる。また、将来の成長が期待されるeスポーツ事業に資金や人材を投入するなど、中長期的な企業価値の向上に向けて、経営資源を注力してきた。

2019年9月に発売した当期の主力タイトル『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が、安定した人気に支えられ全世界で280万本を出荷。加えて、大型のリピートタイトルが引き続き海外を中心に人気が持続するとともに、好採算のダウンロード販売が拡大したことで、収益向上に貢献した。

売上については、販売形態をパッケージ版からダウンロード版へ転換促進したことなどもあり微減となった。

利益面については、ダウンロード販売中心の『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のヒットに加え、リピートタイトルにおいても採算性が高いデジタル販売比率の向上などで増益となった。

カプコン決算ハイライト

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は372億7200万円(前年同期比14.0%減)、営業利益は139億9200万円(同33.2%増)、経常利益は140億200万円(同36.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は98億4600万円(同43.7%増)となった。

セグメント毎の業績は以下。

デジタルコンテンツ事業
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』が堅調に推移するとともに、収益向上をけん引した。

また、前期にヒットした『バイオハザード RE:2』や『デビル メイ クライ 5』がユーザー層の拡大により続伸したほか、2018年1月に発売した『モンスターハンター:ワールド』も売れたことから、利幅が大きいリピート販売の健闘により、利益が増加した。

上記の結果、売上高291億6300万円(前年同期比14.7%減)、営業利益145億300万円(同23.4%増)となった。

デジタルコンテンツ

アミューズメント施設事業
「地域一番店」を旗印に各種イベントの開催やサービスデーを行なうなど、趣向を凝らした地域密着型の集客展開により、コアユーザーの獲得やリピーターの確保、ファミリー層の取り込みなど、客層の拡大に努めてきた。

当該期間は、「プラサカプコン池袋店」と「プラサカプコン藤井寺店」の2店舗をオープンしたことで、施設数は39店舗となった。

上記の結果、売上高は62億3300万円(前年同期比13.3%増)、営業利益は9億1500万円(同24.6%増)となった。

アミューズメント施設

アミューズメント機器事業
パチスロ機部門は新機種の投入がなかったため、主にライセンスビジネスによる事業を展開してきた。

上記の結果、売上高は2億4100万円(前年同期比89.1%減)、営業利益は6700万円(前年同期は営業損失6億2500万円)と、黒字転換となった。

アミューズメント機器

その他事業
主にライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売を行なった。

上記の結果、売上高は16億3300万円(前年同期比16.4%増)、営業利益は7億3300万円(同7.0%増)となった。

その他

関連サイト

株式会社カプコン公式IRサイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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