運用中のIPゲームタイトルが順調に推移。不採算タイトルの配信中止や運用コストの最適化などで費用が減少したことで、利益が改善。
株式会社ドリコム(以下、ドリコム)は、2020年3月期第2四半期決算を10月31日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高44億8800万円(前年同期比19.3%減)、営業利益3億3200万円、経常利益2億9500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億1300万円だった。
経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間については、引き続き運用中のIPゲームタイトルが順調に推移した。特に、9月に実施したイベントが好評を博した主力IPゲームアプリ(2014年5月リリース)は、5月に実施した周年イベント当初想定を上回る収益寄与となった。
また、8月にリリースしたPタイトルも順調な立ち上がりをみせ、先述のIPタイトルや『ダービースタリオン マスターズ』などの主力IPゲームタイトルと同様、安定的に収益寄与した。しかしながら、前年同期において計上されていた開発売上が、当四半期では計上されなかったため、前年同期比で売上高が減少した。
費用に関しては、ブラウザゲームサービス「enza」や新規事業開発に向けた投資を継続したが、不採算タイトルの配信中止や運用体制の見直し等を通じた運用コストの最適化などで、前年同期比で費用が減少したことから、営業損益は改善し、営業利益に転じた。これにより、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比で増加した。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は44億8897万円(前年同期比19.3%減)、営業利益は3億3218万円(前年同期は5億7855万円の営業損失)、経常利益は2億9533万円(前年同期は8億2410万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億1377万円(前年同期は6億5549万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。
セグメント毎の業績は以下。
エンターテインメントサービス
ゲームの開発・運営をメインに、他社IPゲームやゲームプラットフォーム、オリジナルIPゲームの開発・運営を行なっている。
他社IPゲームについては、ドリコムの注力タイトルで2014年5月に配信したIPゲームアプリにおいて9月に実施したイベントが好評を博し、5月に実施した周年イベントに比肩する好調な推移となった。
また、8月リリースしたIPタイトルについても順調な立ち上がりになったほか、オリジナルゲームも配信開始から8年を迎える中、既存ユーザーの満足度維持・向上に焦点を当てたイベント施策の実施により売上水準を維持し、底堅く推移した。
しかしながら、前年同期において計上されていた開発売上が、当四半期では計上されなかったことで、前年同期比で売上高は減少した。
利益については、不採算タイトルの配信中止や運用体制の見直しなどの運用コストの最適化などの影響で、前年同期比で費用が減少し利益を計上することになった。
上記の結果、売上高は42億8381万円(前年同期比16.2%減)、営業利益は4億5800万円(前年同期は4億8231万円の営業損失)となった。
広告メディアサービス
広告代理業務のほか、次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である「DRIP(Drecom Invention Project)」のもと、自社が有するインターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねてきた。
しかしながら、広告代理業務の売上高の減少、多くの新規サービスが事業開発段階にあることから費用先行が続いている。
上記の結果、売上高は2億516万円(前年同期比53.7%減)、セグメント損失は1億2582万円(前年同期はセグメント損失9624万円)となった。
関連サイト
株式会社ドリコム公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算説明資料