コムシード、主力サービス『グリパチ』の成長停滞で減収 営業損失200万円 2020年3月期第2四半期決算

コムシード

国内アニメIPのゲームリリース準備や従量制アプリの開発先行などで営業損失を計上。ゲームパブリッシング事業では韓国ゲーム会社と契約締結。

コムシード株式会社は、2020年3月期第2四半期決算を11月8日(金)に発表した。当期の累計経営成績は、売上高5億6400万円(前年同期比19.2%減)、営業損失200万円、経常損失300万円、四半期純損失3000万円だった。

コムシード決算 決算サマリー 業績推移

経営成績に関する説明

当第2四半期累計期間の事業の概況としては、主力サービスのバーチャルホール『グリパチ』において、月1本ペースで新規アプリを投入し、関連イベントを実施した。あわせて、累計470万人の会員数を抱えるメディアとしての価値を活かして公告による収益化をはかっているが、成長停滞が響き、全体として売上高が前年を下回る結果となった。

グリパチ

9月には、35歳から49歳までの女性をメインターゲットとする農場箱庭ゲーム『ファンタジーファーム』をリリースした。

従量制アプリに関しては、第3四半期以降にリリース予定のアプリの開発が進行中。

SNSゲームの運営ノウハウを生かしたBtoB向けの受託開発や運営については、複数のストック型案件を中心に、自社の強みをいかした業務を行なっている。

その他新規事業に関しては、国内アニメIPに関するスマートフォンゲームのサービス開始に向けた準備を進行。株式会社WEAREとの共同事業であるアイドルコンテンツに関するアプリは、当事業年度内のサービス開始に向けて開発中だ。

その他、ゲームパブリッシング事業においては、韓国大手ゲーム開発企業の新規タイトルについてのパブリッシング契約を進め、国内リリースに向けた準備をはじめた。

コムシード韓国

利益面については、売上原価及び販管費を抑制したが、下期計画で先行する費用をカバーできず営業損失を計上した。

また、ソフトウエアの一部については、減損処理と投資債権等の一部で引当処理を行ない、特別損失を計上した。

以上の結果、売上高は5億6451万円(前年同期比19.2%減)、営業損失215万円(前年同期は営業利益1716万円)、経常損失368万円(前年同期は経常利益1645万円)、四半期純損失3028万円(前年同期は四半期純利益1305万円)となった。

関連サイト

コムシード株式会社公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年3月期第2四半期決算補足説明資料

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