カヤック、通期業績予想の下方修正を発表 自社タイトル開発から受託開発にゲーム事業をシフト

カヤック

新作ゲームが当初想定の売上を下回って推移したことなどから収益を下方修正。ゲーム事業に関しては開発主体をカヤックアキバスタジオに集約する方針。

株式会社カヤック(以下、カヤック)は最近の業績の動向などを踏まえて、2019年2月14日に公表した2019年12月期の通期連結業績予想を修正することを発表した。

業績予想については、当期にリリースした新規ゲームタイトルが当初想定していた売上高を下回って推移し、現状のユーザー利用実績及び今後の方針を検討した結果、当該新規タイトルの通期での売上高が想定を下回る見通しになった。クライアントワーク及びLobiについては、ほぼ期初の想定通りに推移しているが、子会社における事業計画の未達などによるサービスの苦戦で、連結売上高が期初計画を下回る見通しとなった。それに加えて、ゲームのリリースのタイミングが、当初想定よりも遅延したことで開発費用も増加した。

上記の結果、新規タイトルにかかる広告宣伝費の削減や外注の内製化等のコスト管理を行なったが、ソーシャルゲームの限界利益率の高いビジネス構造もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が、前回予想を下回る見通しになった。

カヤック 業績予想 修正

今後については、引き続き、クリエイターの会社として人材やブランドといった組織戦略を重視し、事業ポートフォリオを勘案しながら適切な投資配分を行なうことで、持続的な成長を目指していくとのこと。

さらにカヤックは、集中的に改善するべきはゲーム事業であるとし、今後は外注費の削減や社内人材の配置転換、受託型開発へのシフトを行なうことで事業構造を見直し、集積の安定化に向けた改善を進めていくと発表。受託型開発を主体とするカヤックアキバスタジオに集約する方針であると明らかにした。

カヤック ゲーム事業

関連サイト

株式会社カヤック公式サイト
通期業績予想及び配当予想の修正並びに役員報酬の減額に関するお知らせ
2019年12月期通期業績予想修正にともなう臨時資料

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