Nintendo Switch本体や関連ソフトの販売好調が業績に貢献。当期ミリオンセラータイトルは21タイトルに。
任天堂株式会社(以下、任天堂)は、2020年3月期第3四半期決算(連結)を1月30日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高1兆226億6800億円(前年同期比2.5%増 うち、海外売上高7957億円、海外売上高比率77.8%)、営業利益2629億3000万円(同19.5%増)、経常利益は2738億4100万円(同14.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1963億8900万円(同16.4%増)となった。
経営成績に関する説明
当第3四半期(2019年4月~12月)において、Nintendo Switchでは、小さく、軽く、持ち運びやすくなった携帯専用の「Nintendo Switch Lite」を9月に発売し、据え置き型の「Nintendo Switch」も勢いを落とすことなく好調に推移したことで、Nintendo Switchファミリーの本体販売台数が大きく伸長し、前年同期を上回る結果になった。
ソフトウェアについては、11月15日(金)に発売した『ポケットモンスター ソード・シールド』が1606万本を販売する大ヒットを記録し、『ルイージマンション3』や『スーパーマリオメーカー 2』も500万本以上を販売した。さらに、前期までに発売済みの人気タイトルや他のソフトメーカータイトルも好調に販売数を伸ばし、当期のミリオンセラータイトル数はソフトメーカーのタイトルを含めて21タイトルとなった。
また、12月より中国企業のテンセント社を通じて、Nintendo Switchの販売を中国で開始した。
上記の結果、Nintendo Switchのハードウェアの販売台数は1774万台(前年同期比22.5%増)、ソフトウェアの販売本数は1億2313万本(同30.1%増)となった。
ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの販売台数は62万台(前年同期比73.0%減)、ソフトウェアの販売本数は410万本(同63.0%減)となった。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスについては、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトやダウンロード専用ソフトなどの売上が順調に伸びたことに加え、Nintendo Switch Onlineによる売上が年間を通じて計上されたことにより、デジタル売上高は1249億円(前年同期比48.3%増)となった。
モバイルビジネスにおいては、当期に配信した『Mario Kart Tour』などのタイトルに加え、これまでに配信したアプリも多くのユーザーに継続した楽しまれていることから、モバイル・IP関連収入などの売上高は369億円(前年同期比10.6%増)となった。
また、当期間の販売実績及びその後の状況を踏まえ、営業利益3000億円、経常利益3000億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2100億円と、通期の業績予想の上方修正も発表した。
任天堂はNintendo SwitchとNintendo Switch Liteの普及拡大に努めることに加え、自社ソフトとしては1月に『幻影異聞録♯FE Encore』を、3月に『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』と『あつまれ どうぶつの森』を発売するほか、他のソフトメーカーからもバラエティに富んだ魅力あるタイトルの発売が予定している。
モバイルビジネスでは、当期に配信を開始した『Mario Kart Tour』などに加え、リリース済みのアプリについても、より多くのユーザーに継続して楽しんでもらえるよう運営に注力するとのこと。
関連サイト
任天堂株式会社公式サイト
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第3四半期決算参考資料
通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ