Klab、既存タイトルの売上減や『スクスタ』初期PR費用増で大幅減益 営業利益16億円 2019年12月期決算

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『キャプテン翼』や『スクスタ』が売上に寄与するも、その他タイトルで苦戦。『禍つヴァールハイト』の売上が計画を下回ったことで特別損失13億円を計上。

Klab株式会社は、2019年12月期決算(連結)を2月13日(木)に発表した。当期連結経営成績は、売上高311億997万円(前期比4.8%減)、営業利益16億7363万円(同66.5%減)、経常利益16億2559万円(同67.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3億8386万円(同85.1%減)だった。

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経営成績に関する説明

主要ゲームタイトルである『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』については、2周年記念や全世界2000万ダウンロードキャンペーンのほか、各国代表の最新公式ユニフォームを着用した選手たちの配信などにより好調な売上を計上した。グローバル版に関しては、前期に続いて日本版を上回る売上を計上している。

Klab キャプテン翼

『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』は、配信6周年及び「ラブライブ!」シリーズ9周年記念などのキャンペーンが好評だったが、リリース後の期間経過に伴って売上は減少した。

『BLEACH Brave Souls』は、5周年記念や全世界4000万ダウンロードキャンペーン等に加え、マンガや小説、劇場版コラボ等により、売上は増加した。グローバル版も前期に続き、日本版を上回る売上を計上した。

2019年4月にリリースした『禍つヴァールハイト』は、リリース直後は堅調な売上を計上していたが、期末にかけて計画を下回る売上となった。

9月に配信した『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』は、リリースから1か月未満でユーザー数300万人を突破するなど、リリース直後から好調な売上を計上した。

ラブライブ スクスタ

費用面では、売上原価が、主にゲーム事業の新作タイトルリリースに伴う減価償却費及び労務費が増えたことで、前期より増加した。販売費及び一般管理費は、主に、広告宣伝費及び採用関連費用が減ったことで、前期比で減少した。

その他、『禍つヴァールハイト』に関して、ソフトウエア資産における将来の回収可能性を保守的に検討した結果、2019年12月期第4四半期において減損損失を計上したことで、特別損失は13億347万円になった。

関連サイト

Klab株式会社公式サイト
2019年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年12月期第4四半期及び通期決算説明資料

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