パチンコ『新世紀エヴァンゲリオン ~シト、新生~』がヒットも、売上は第4期半期に。子会社の円谷プロで中国向けライセンスが好調。
フィールズ株式会社(以下、フィールズ)は、2020年3月期第3四半期決算(連結)を2月14日(金)に発表した。当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高370億400万円(前年同期比1.6%減)、営業損失43億4000万円(前年同期は営業損失12億6100万円)、経常損失41億9700万円(前年同期は経常損失13億1400万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失44億7400万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1400万円)だった。
経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間(4月~12月)のパチンコ・パチスロ販売においては、売上計上台数9万8900台を記録した。
このほか、遊技機の設置・点検事業では、売上高1億3000万円(前年同期比約1.8倍増)、WEB広告事業では売上高5億6800万円(同約1.8倍増)と売上が増加した。
当第3四半期(10月~12月)では、『ayumi hamasaki~LIVE in CASINO~』『カードバトルパチスロガンダム クロスオーバー』などのタイトルを販売した。パチンコでは、『新世紀エヴァンゲリオン ~シト、新生~』が総販売台数3万5000台におよぶヒット商品になったほか、『ぱちんこ ウルトラ6兄弟』『パチスロ 新鬼武者』も計画していた台数を完売した。なお、当第3四半期に販売や受注した商品の多数は、第4四半期に売上を計上する予定だ。
主な連結子会社等の状況は以下。
株式会社円谷プロダクションでは、映画やTVの映像事業のほか、中国・アジア向けにライセンス販売をする海外事業を行なっており、特に中国のライセンス展開は玩具等を含めて全体的に好調だった。
なかでも2018年12月に開始したトレーディングカードゲームが好調で、今後も継続した販売を見込んでいる。また、中国で展開した商品を、東南アジア全体に拡大していく戦略を検討している。
映像事業を手掛ける株式会社デジタル・フロンティアでは、NETFLIXなどで配信中のアニメ『Fate/Grand Order-絶対魔獣戦線バビロニア-』の3DCG映像を制作した。海外案件に関しては、中国大手ゲーム会社からゲーム映像のCG制作を受託した。
インターネットサービスを展開する株式会社フューチャースコープは、独自の技術力をいかして開発したホール向け商圏分析やWEB広告配信サービスといったWEBマーケティングツールが好評でその販路の拡大を目指している。
渋谷や六本木、福岡で3店舗を展開するパーソナル・トレーニングジムのトータル・ワークアウトに関しては、近々都内に3店舗を新出店する予定。サブスクリプションモデルにより、会員との長期的なつながりの強化をはかり、健康ビジネスの枠を超えたサービス展開を目指す。
また、株式会社エスピーオーは、アジアテレビドラマのパッケージ販売や配信のほか、新宿や心斎橋でアジア映画の興業などを展開。アジアテレビドラマの人気を背景に、従来のパッケージ販売に加えて、VODサービスが好調に推移し、業績も順調に成長した。
関連サイト
フィールズ株式会社公式サイト
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第3四半期決算説明会資料