マルチメディア・ネット放送サービスi-dio内のチャンネルTS ONEの運営を行なっていた企業。2019年3月期時点で4億5178万円の債務超過に。
TOKYO SMARTCAST株式会社(以下、TOKYO SMARTCAST)が、2020年2月27日に東京地裁から特別清算開始決定を受けたことが、株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。2019年3月期決算時点で、負債総額は約6億4900万円とのこと。
TOKYO SMARTCASTは、映像や音響、データなどをデジタルデータとして放送するサービスi-dio内のチャンネルTS ONEの運営をしていた。TS ONEではアーティストや声優、アイドルなどが司会を務めるラジオ番組などが放送されていたが、ここ数年、赤字が続いたことで、2019年3月期時点で4億5178万円の債務超過に陥っていたという。
2019年8月には、主要株主の株式会社エフエム東京(以下、エフエム東京)が、赤字のTOKYO SMARTCASTを連結決算対象から外す不正会計をしていたことが明らかになり、その後、エフエム東京はi-dio関連事業からの撤退を決定。2019年9月末でTS ONEの放送を終了し、2019年10月7日に行なわれた株主総会の決議によりTOKYO SMARTCASTは解散した。