ゲームのデバッグ、ローカライズやカスタマーサポート、アミューズメント機器向けアウトソーシングの受注が増加。
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社(以下、ポールトゥウィンHD)は、2020年1月期決算を3月12日(木)に発表した。当連結会計年度の売上高は261億2045万円(前期比9.9%増)、営業利益は35億3121万円(同11.7%増)、経常利益は34億7383万円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億8778万円(同2.8%減)となった。
経営成績に関する説明
当連結会計年度では、顧客企業へのビジネス・プロセス・アウトソーシング(以下、BPO)サービスの拡充のため、11月(みなし取得日は2020年1月31日)に株式会社CRESTと株式会社CREST JOB、CREST company Incの3社を子会社化したほか、12月に株式会社アクティブゲーミングメディアと資本業務提携を締結した。
ポールトゥウィン株式会社(以下、ポールトゥウィン)では、デバッグ・検証事業での顧客企業に対するサービス力向上と経営効率化を目的に、5月に株式会社猿楽庁との吸収合併を行なった。
株式会社クアーズは、グループ内のシステム検証事業で類似サービスを集約するため、11月にポールトゥウィンのシステム検証事業を吸収分割で承継し、名古屋スタジオを開設した。
ネットサポート事業では、今後の受注増加を見据え、ピットクルー株式会社で4月と10月に北九州サービスセンター、7月に名古屋サービスセンター、8月に仙台サービスセンターを増床している。
セグメント毎の詳細は以下。
デバッグ・検証事業
国内外グループ会社との連携により、ゲームソフトメーカーを中心とした顧客企業のグローバル展開サポートにつとめてきた。
ひとつのゲームタイトルに対して国内外の双方でアウトソーシングサービスを受注することもあり、デバッグ、ローカライズ、カスタマーサポート(海外)などに加えて、アミューズメント機器向けアウトソーシングの受注が増加した。
資本業務提携先である株式会社アクティブゲーミングメディアとの相互送客受注も実現している。
上記の結果、売上高は198億7482万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は32億1624万円(同4.7%増)となった。
ネットサポート事業
Eコマースサイトにおける商品やサービスに関する電話やメール、チャットなどによるカスタマーサポート(国内)のアウトソーシングサービスの受注が増加した。
AI関連サービスにおけるデータ認識評価、QRコード決済や仮想通貨といったフィンテック関連サービスにおける各種認証チェック、不正対策等のサポートサービスの受注も増加した。
また、デバッグ・検証事業との営業連携を強化しており、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加している。
上記の結果、売上高は60億4302万円(前年同期比16.8%増)、営業利益は2億9280万円(同10.0%増)となった。
その他
Palabra株式会社において、SDGs、今後の映像バリアフリー化時代を踏まえ、映画をはじめとする映像のバリアフリー字幕や音声ガイド制作、それらを提供するためのUDCastサービスの開発と運営を行なった。
演劇の分野でもバリアフリー化が進んでおり、「星の王子さま」「ヘレン・ケラー」といった演劇にバリアフリー字幕、音声ガイド、舞台手話通訳を提供している。
また、アイメイド株式会社において、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスも行なっている。
上記の結果、売上高は2億260万円(前年同期比27.2%減)、営業損失は1億585万円(前年同期は2億1304万円の損失)となった。
関連サイト
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社公式サイト
2020年1月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年1月期決算補足資料