エイチーム、新規協業ゲームの開発費用や新規事業への投資拡大で大幅な減益 営業利益3億円 2020年7月期第2四半期決算

エイチーム

大型IPゲームの開発コストを計上したことでエンターテインメント事業の利益が大きく減少。ライフスタイルサポート事業では複数の新サービスへの投資で減収減益。

株式会社エイチーム(以下、エイチーム)は、2020年7月期第2四半期決算(連結)を3月13日(金)に発表。当第2四半期連結累計期間の売上高は160億1400万円(前年同期比13.5%減)、営業利益は3億4200万円(同70.9%減)、経常利益は3億5000万円(同70.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億2600万円(同82.9%減)となった。

エイチーム 決算

経営成績に関する説明

2020年7月期第2四半期連結累計期間は、ライフスタイルサポート事業及びEC事業の売上高が前年同期比で増加したが、エンターテインメント事業が減少したことで、全体では前年同期比で減少した。

営業利益と経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益については、主にエンターテインメント事業で新規協業ゲームの開発コストの費用計上と、ライフスタイルサポート事業での新規事業への投資拡大により、前年同期比で大幅な減少となった。

セグメント毎の業績は以下。

エンターテインメント事業
2020年7月期第2四半期連結累計期間では、2020年1月24日にクリプトン・フューチャー・メディア株式会社と協業で、バーチャル・シンガー「初音ミク」の新作スマートフォンゲーム『初音ミク-TAP WONDER-』の開発を発表し、2020年春頃のグローバル配信に向けて開発を行なっている。

既存ゲームでは、一部タイトルの年末年始イベントが好調だったが、全体では減収傾向が続き、前年同期比で売上が減っている。

セグメント利益においては、マルチデバイス対応でグローバル展開を見据えて開発している大型IPゲームの開発コストを計上したことで、前年同期より大きく減少した。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は41億100万円(前年同四半期比43.4%減)、セグメント利益は2億4000万円(同72.8%減)だった。

ライフスタイルサポート事業
2020年7月期第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比で増加したが、デジタルマーケティング支援ビジネスにおいて、カードローン総合検索サイト「ナビナビキャッシング」や車査定・車買取サイト「ナビクル」の利用件数が減少したこと、引越し周辺サービスとして展開していたエアコン販売でサービスを撤退したことにより、売上が伸び悩み、わずかな増加となった。

新規サービスも立ち上がっているが、既存サービスの売上規模に比べて収益への寄与は限定的となっている。

また、新規複数のサービスにおいて引き続き投資を行なっており、その費用が先行したことで、セグメント利益が前年同期比で減少した。

上記の結果、売上高は106億6900万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は9億5200万円(同25.9%減)となった。

EC事業
2020年7月期第2四半期連結累計期間は、オペレーションの改善に引き続き注力してきた。

在庫適正化によるオペレーション効率の向上に加え、配送費の見直しや祝日前の年内配送対応等を実施したことで、売上高が前年同期比で増加した。

上記の結果、売上高は12億4300万円(前年同期比36.5%増)、セグメント損失は1億400万円(前年同期は1億3100万円の損失)となった。

関連サイト

株式会社エイチーム公式サイト
2020年7月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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