ユークス、ロイヤリティ収入の減少やコスト増加で赤字に 営業損失5億円 2020年1月期決算

ユークス

売上は前年並みだったものの、利益率の高いロイヤリティ収入の減少で大幅な減益。進行中のプロジェクトで来期の黒字回復を目指す。

株式会社ユークス(以下、ユークス)は、2020年1月期決算(連結)を3月13日(金)に発表。当連結会計期間の業績は、売上高39億2854万円(前期比1.3%増)、営業損失5億2739万(前期は営業利益2億7230万円)、経常損失3億4291万円(前期は経常利益3億5199万円)、親会社株主に帰属する当期純損失6億4814万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益2億1983万円)だった。

ユークス 決算 ユークス 連結損益計算書

経営成績に関する説明

受託ソフトでは、3Dアクションシューティングゲーム『EARTHDEFENSE FORCE: IRONRAIN』のプレイステーション4用を2019年4月に、Steam用を同年10月に株式会社ディースリー・パブリッシャーから発売した。

ユークス D3P

「AR performers」では、2019年8月にAR(拡張現実)の本格ライブ「KICK A’LIVE3」をベルサール高田馬場で開催した。上映会では、2019年に「REWIND5」と「REWIND6」を横浜DMM VRシアターで行ない、それに続く「REWIND7」を2020年4月に開催する予定だ。また、テレビアニメ「ARP Backstage Pass」を、2020年1月13日からTOKYO MXなどで放送している。

ユークス AR

パチンコ・パチスロ分野では、5タイトルの画像開発プロジェクトを終了した。

当連結会計期間の業績については、売上高がほぼ前年並みであったが、利益率の高いロイヤリティ収入が未達だったこと、ゲーム「WWE」シリーズに代わる新規案件にシフトする過程で一時的に上昇した原価率を他の案件で補完しきれなかったことで、損失を計上した。

また、当期の業績及び来期以降の見通しを鑑み、現時点で将来の課税所得を保守的に見積もり、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、全繰延税金資産の取り崩しと、法人税等調整額2億9077万の計上を決定した。

ユークス 業績予想の差異 ユークス 構造改革

2021年1月期の連結業績予想については、ゲームやパチンコ・パチスロ、モバイル各分野で複数のプロジェクトの開発が進んでいることから、売上高27億4100万円、営業利益5800万円、経常利益1億7700万円、親会社株主に帰属する当期純利益1億4700万円を見込んでいると発表した。

ユークス 来期予想

関連サイト

株式会社ユークス公式サイト
2020年1月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年1月期決算説明資料

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