and factory、売上増も新サービスへの投資で営業損失5000万円 2020年8月期第2四半期決算

and factory

マンガアプリの成長が収益に貢献。今後は計画未達のARPUを向上させる施策を実施。IoT事業は売上が第3四半期以降にずれたことで利益減に。

and factory株式会社(以下、and factory)は、2020年8月期第2四半期決算(非連結)を4月14日(火)に発表した。当第2四半期累計期間における売上高は14億8467万円(前年同期比49.2%増)、営業損失5067万円(前年同期は営業利益1億296万円)、経常損失8624万円(前年同期は経常利益8164万円)、四半期純損失6448万円(前年同期は四半期純利益5528万円)となった。

and factory 決算 決算ハイライト

経営成績に関する説明

and factoryは「日常に&を届ける」をミッションに、Smartphone APP事業においては、主に大手出版社と共同開発したスマートフォン向けのマンガアプリの収益拡大に注力してきた。

IoT事業では宿泊領域のテクノロジー化を事業方針に、スマートホステル「&AND HOSTEL」の出店に注力するとともに、宿泊管理システム「innto」、客室タブレットサービス「tabii」など、宿泊施設向けのIoTソリューションサービスの提供を展開してきた。また、新たに賃貸不動産領域にて、管理会社と入居者をつなぐ、コミュニケーションアプリ「totono」の開発を進めている。

セグメント毎の業績は以下。

Smartphone APP事業
当第2四半期累計期間の『マンガUP!』『マンガPark』『マンガMee』など既存マンガアプリについては、積極的な広告宣伝や新連載の開始により、MAUの増加、人気コンテンツの掲載延長、作品追加などで、サービス開始以降、好調に推移している。

株式会社小学館と共同開発したマンガアプリ『サンデーうぇぶり』、株式会社日本文芸社と共同開発したマンガアプリ『マンガTOP』についても、リリース以降、着実にMAUが増加しており、収益に貢献している。

and factoryアプリKPI

一方で、ARPUが計画に対して低調に推移しているほか、マンガに特化したアドネットワーク事業「COMIAD(コミアド)」の案件受注が計画に対して未達となっている。

and factory 施策

上記の結果、売上高は12億1806万円(前年同期比49.6%増)、セグメント利益は1億7973万円(同31.8%減)となった。

アプリ事業収益

IoT事業
当第2四半期累計期間においては、注力しているIoT体験型宿泊施設のスマートホステル「&AND HOSTEL」の企画、開発が進み、新しく『&AND HOSTEL NAMBA』を開業。累計12店舗となった。

一方で「&AND HOSTEL」の企画及び開発にかかわるコンサルティングや不動産の仲介などの売上が、第3四半期以降にずれ込んだことで、前年同期比で利益が減少した。

and factory IoT ハイライト

客室タブレットサービス「tabii」は、協業パートナーであるH.I.S.ホテルホールディングスや東京電力エナジーパートナーとの連携や自社の営業人員の強化をはかり、「業務効率化」「付加価値向上」のため、機能開発を積極的に行なった。しかしながら、年末年始の影響で通常より営業活動が減少したことから、累計導入台数は3837台(前期末比984台増)となった。

宿泊管理システム「innto」について、当第2四半期会計期間末における施設数は331施設(前期末比99施設増)に増加した。一方で「&AND HOSTEL」の開業準備費用、「innto」「tabii」の展開規模拡大に伴う拡大費用など、賃貸不動産領域で新サービスに向けた投資を積極的に行なった。

上記の結果、売上高は2億728万円(前年同期比36.7%増)、セグメント損失は6512万円(前年同期は3502万円の損失)となった。

IoT 収益

その他事業
当第2四半期累計期間は、インターネット広告の代理サービスを中心に事業を展開してきた。

上記の結果、売上高は5932万円(前年同期比102.4%増)、セグメント利益は1454万円(同67.5%増)となった。

関連サイト

and factory株式会社公式サイト
2020年8月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年8月期第2四半期決算説明資料

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