アニメの品質向上と美術スタッフの育成が目的の美術塾。現役美術監督やスタッフが講師をつとめ、卒業試験通過者はサンライズでの勤務も。
株式会社サンライズ（以下、サンライズ）は、アニメーションの品質向上とスキルの高い美術スタッフの育成を目的に、美術スタッフ育成プログラム「サンライズ美術塾」を2021年4月に開設することを発表。公式サイトで参加希望者の応募受付を開始した。
近年、日本のアニメは国内外から注目を集めており、劇場公開される作品のなかでもアニメ映画が興行収入の上位を占めるなど、人々の生活に潤いを提供するエンターテインメントのひとつになった。
サンライズでは、アニメーター養成のための「作画塾」を2005年から開き、優秀な人材の育成につとめてきたが、近年のアニメ制作では、画面全体の7割を占める美術背景スタッフの人材不足が業界全体で深刻化しており、次代を担う若手の獲得が課題になっている。
アニメの美術背景は、作品全体の世界観や雰囲気を決定する重要な役目を担っており、高品質なアニメ作品には欠かせないことから、美術スタッフを育成することを目的とした「サンライズ美術塾」の開設を決定した。
「サンライズ美術塾」では、多くのアニメ作品で美術監督をつとめる有限会社ImageRoom ジローの河野次郎氏を主任講師に迎え、講師についても、現場で活躍する現役美術監督や美術スタッフがつとめる予定だ。
育成プログラムは半年間でカリキュラムが組まれており、美術背景の基本スキルに加えて、実習後には実際の仕事で即戦力となるために必要な技能や知識が習得できる。
カリキュラムの終了後の卒業試験を通過した場合には、サンライズの美術スタッフとして迎える準備もあるという。そのほかの補助としては、塾生の生活援助として、月額10万円（6か月で60 万円）の条件付きの奨励金制度も設けるとのこと。
詳細及び応募については「サンライズ美術塾」公式サイトを確認してほしい。
育成プログラム概要
タイトル：サンライズ美術塾
実習期間：2021年4月～9月までの半年間
実習日時：毎週月曜～金曜（土日祝日・お盆はお休み）10 時～18 時
実習場所：杉並区荻窪（予定）
授業料：原則として免除
※奨励金：月額10万円の奨励金制度有り（条件付きで贈呈）
募集人数：若干名
応募資格：2021年3月に高等学校を卒業見込みの方、または高等学校以上を卒業された方で、18歳～25歳までの方
募集締切：2020年7月10日（金） 書類提出締切（必着）
※書類選考、実技・面接試験を経て同年8月下旬合格決定
※締切は変更となる場合があります。詳細はサンライズ美術塾HPをご確認ください。
「サンライズ美術塾」公式サイト： https://sunrise-inc.co.jp/bijutsu/
