デジタルハーツHD、通期連結業績予想を下方修正 新型コロナウイルス感染症が影響

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期初計画の売上見込みが未達につき通期業績予想を下方修正。国内拠点のクローズやベトナム拠点の統合などにも着手。

株式会社デジタルハーツホールディングス(以下、デジタルハーツHD)は、4月24日(金)に行なった取締役会にて、最近の業績の動向などを踏まえ、2019年5月10日に提示した2020年3月期の通期連結業績予想を修正すること発表した。

デジタルハーツ 業績予想 修正

デジタルハーツHDは、エンタープライズ事業の売上が前年を大きく上回って推移し、第2四半期以降はセグメント利益も四半期ベースで黒字となっていたが、主力のエンターテインメント事業が新型コロナウイルス感染症の拡大により、顧客企業におけるゲームタイトルの開発遅延などが発生したことで、売上が当初の想定に届かなかったとのこと。

その後、好調のエンタープライズ事業は新規案件の獲得が順調に進み、売上高で前年度を大きく上回ったが、期初に見込んでいた計画には及ばず、連結売上高は予想を下回る見込みとなった。

利益面については、連結売上高の減少による粗利率の悪化のほか、エンターテインメント事業でアジア地域を中心とした海外事業の収益悪化や、クリエイティブ事業の不振継続もあり、連結営業利益及び連結経常利益でも期初予想を下回る見込みだ。

また、デジタルハーツHDでは、これらの新型コロナウイルス感染症の拡大による業績への影響が顕著になる一方で、経済の長期低迷リスクや働き方の変化を鑑みて、国内拠点のクローズやベトナム拠点の統合など、早期の構造改革に着手。

全国にあるLab.の稼働バランスの最適化などを検討し、東京拠点のひとつ新宿Lab.の閉鎖を決定したほか、ベトナム拠点の集約など、グループ会社の事業再構築に関する費用も含め、当第4四半期会計期間に合計約7000万円を特別損失として計上する見込みだ。

以上の結果、修正後の2020年3月期通期連結業績予想は、売上高211億円、営業利益14億円、経常利益13億8000万円、親会社株主に帰属する当期純利益8億円となった。

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