インフォコム、電子コミック配信と病院向けサービスの好調で営業利益82億円 2020年3月期決算

インフォコム

「めちゃコミック」など、電子コミック配信では認知度拡大施策に注力。ユーザー数が増加して売上が300億円を突破。

インフォコム株式会社(以下、インフォコム)は、2020年3月期決算(連結)を4月27日(月)に発表した。経営成績は、売上高583億7500万円(前期比12.8%増)、営業利益82億1100万円(同19.2%増)、経常利益82億6800万円(同20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益55億4300万円(同15.9%増)となった。

インフォコム 決算

経営成績に関する説明

ITサービス・セグメント
当第3四半期連結累計期間のヘルスケア事業は、働き方改革への対応に伴い、病院における複雑な勤務状況の管理に有効な就業管理システムの販売が拡大した。

また、手術部門システムにおいては、災害発生時の情報共有を実現するダッシュボード機能を展示会で発表したのに加えて、病院向け事業のアジア展開などを視野に、ヘルスケア領域に特化したベンチャーキャピタルと契約した。さらに、従業員の健康状態を一元管理し、健康リスクや生活習慣病等の分析・予測が可能なサービス「WELSA」を提供した。

地域包括ケア領域では、介護職向け転職支援サービス「ケアスタイル」のマッチング精度向上などをはかるため、人材紹介事業を展開する株式会社スタッフプラスを連結子会社化した。

企業向けでは、文書管理システム「MyQuick」において電子契約サービスとの連携やAIによる自動入力に対応し、契約書管理業務の効率化をはかった。

また、統合業務ソフトウェアパッケージ「GRANDIT」にクラウド基盤を組み合わせたサービスの提供を開始した。

上記の結果、改元対応・消費税増税により病院向けが好調に推移したこともあり、売上高は253億9100万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は32億5000万円(同30.7%増)となった。

ネットビジネス・セグメント

電子コミック配信サービスの広告強化の施策として、テレビコマーシャル放映期間拡大や、東京ヤクルトスワローズの冠スポンサー試合「めちゃコミックDAY」の開催、FC東京とのクラブスポンサー契約の締結に加えて、「めちゃコミック」の人気作品をリアル書店の売り場で紹介する「めちゃ本屋」を5月と11月に行なった。

ユーザー拡大の施策として、若年層をターゲットとしたアプリ版『めちゃコミック』をリリースしたほか、Web版の機能をリニューアルし「毎日無料連載」を開始した。

これらにより、売上高が電子コミック配信サービス開始以来初の300億円を突破した。

海外展開では、韓国の電子コミック事業者である株式会社ピーナトゥーンの連結子会社化に加え、株式会社アムタスと株式会社パピレスの共同出資による海外事業を目的とした会社を設立した。

上記の結果、電子コミック配信サービスのデータ分析による広告最適化に加え、無料連載やオリジナルコミックの好調が寄与したことで、売上高は329億8300万円(前年同期比20.0%増)、営業利益は49億5100万円(同12.7%増)となった。

関連サイト

インフォコム株式会社公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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