スクエニHD、ゲーム事業や出版事業の好調で増益 営業利益327億円 令和2年3月期決算

スクエニ

『DQウォーク』などスマホゲームやMMORPGの利益増が業績をけん引。出版事業でもデジタル及び紙媒体の販売増で営業利益75%増。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、令和2年3月期決算(連結)は5月13日(水)に発表した。当期連結経営成績は、売上高2605億2700万円(前期比4.0%減)、営業利益327億5900万円(同33.0%増)、経常利益320億9500万円(同12.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益213億4600万円(同10.2%増)となった。

スクエニ 決算 スクエニ セグメント 収益

経営成績に関する説明

デジタルエンタテインメント事業
当期は、家庭用ゲーム機向けタイトルとして『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』の発売や、4月に発売した『FINAL FANTASY VII REMAKE』の先行出荷分を計上したが、前期にあった複数の新規大型タイトルの発売による反動で、前期比より減収となった。また、前期に発売された大型タイトルのリピート販売が弱かったことや、コンテンツ制作勘定にかかわる評価減を計上したことなどから営業損失となっている。

スクエニ HDゲーム

スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツでは、『ロマンシング サガリ・ユニバース』や2019年9月にリリースした『ドラゴンクエストウォーク』の好調により、前期比で増収増益となった。

スクエニ スマホゲーム

多人数参加型オンラインロールプレイングゲームについては、『ファイナルファンタジーXIV』『ドラゴンクエストX』の拡張パッケージ発売とそれに伴う月額課金会員数の増加により、前期比で増収増益となった。

スクエニ MMOゲーム

上記の結果、売上高は1886億8700万円(前期比7.8%減)、営業利益は353億5700万円(同21.9%増)だった。

スクエニ ゲーム

アミューズメント事業
当期は店舗運営が堅調に推移したが、アミューズメント機器の売上高が減少したことで、前期比で減収減益となった。

上記の結果、売上高は456億7300万円(前期比1.2%減)、営業利益は14億8000万円(同24.4%減)だった。

スクエニ アミューズメント

出版事業
当期は、マンガアプリ『マンガUP!』や電子書籍等のデジタル媒体での販売が大幅に増加した。紙媒体に関しても販売が好調に推移したことで、前期比で増収増益となった。

上記の結果、売上高は194億5200万円(前期比36.0%増)、営業利益は72億5000万円(同75.1%増)だった。

スクエニ 出版

ライツ・プロパティ等事業
当期は、自社コンテンツの新規キャラクターグッズなどの投入があったことから、前期比で増収増益となった。

上記の結果、売上高は87億3700万円(前期比18.1%増)、営業利益は10億2100万円(同9.5%増)だった。

スクエニ ライツ

関連サイト

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
令和2年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和2年3月期決算説明会資料

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