まんが王国・土佐推進協議会、令和2年度まんが甲子園の開催中止を発表

令和2年度まんが甲子園

参加者や関係者の健康と安全面を第一に考慮して開催中止を決定。代わりとなるWEBイベントや来年度の開催などを検討。

高知県でマンガを使った経済の活性化と雇用の創出を目指すために設立された「まんが王国・土佐推進協議会」は、令和2年度の「令和2年度全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」を、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を鑑みた結果、高校生をはじめとする参加者や関係者の健康を考えて開催中止とすることを発表した。

令和2年度まんが甲子園

まんが甲子園は、1992年にスタートしたマンガ大会で、全国各地の高校生がテーマに沿ったマンガを1枚の紙に描いて競いあう大会だ。近年では出版社によるスカウト制度を導入するなど、新人漫画家の発掘にも力を入れており、マンガ家デビューへの新たな登竜門にもなっている。

令和2年度まんが甲子園は、文化庁などが主催する高校生最大の文化の祭典「第44回全国高等学校総合文化祭(2020こうち総文)」の協賛部門として開催を予定していたが、今回の開催中止の決定にともなって、まんが甲子園にかわるWEBイベントの開催を検討しているとのこと。

令和3年度の大会については、令和2年度まんが甲子園を目指していた生徒への配慮を含めたうえで、改めて検討するそうだ。WEBイベントや来年度の大会については、詳細が決定次第「まんが王国・土佐」のポータルサイトなどで発表される。

今回の発表について、まんが王国・土佐推進協議会会長をつとめる高知県知事の濱田省司氏が以下のコメントを寄せている。

まんが王国・土佐推進協議会会長(高知県知事) 濱田省司氏のコメント
「令和2年度全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)は、新型コロナウイルスの全国的な感染状況を踏まえ、開催を中止することとしました。これまで、通常の方法によらない開催など、さまざまな可能性も検討してまいりましたが、全国の高等学校の授業や部活動の再開時期などは都道府県によって異なることや、国内外からの移動の際の安全確保が難しいことなどから、初の中止という判断に至ったものです。まんが甲子園は、文科系競技大会「○○甲子園」の草分けとして、平成4年度の第1回から歴史を重ねてきた大会です。また、特に本年度は「まんが甲子園」が「全国高等学校総合文化祭」初となる「まんが部門」(協賛部門)として開催されることを機に、これまで以上にその存在を知っていただき、より多くの高校生に参加していただきたいと考えておりました。全国はもとより海外にも、この大会への出場を目標とする多くの高校生がおり、また、県内高校生は毎年スタッフとして大会の運営に参画して支えてくれています。そうした高校生がどれほどがっかりしているかと思うと残念でなりません。現在、「まんが甲子園」に代わるWEBを活用した発表や交流の場を設けるなど、まんがを愛する高校生の活動の支援とともに、来年度の「まんが甲子園」の拡充につながるような代替企画を検討しておりますので、そういった場をぜひ楽しみにしていただき、参加していただきたいと思います。あわせて、これまで大会の準備に快くご協力いただきました県内外の企業の皆様、関係市町村や関係機関の皆様には、あらためまして、心から感謝を申し上げます。」

関連サイト

「まんが王国・土佐」ポータルサイト

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