ミクシィ、『モンスト』売上減で減収減益 営業利益171億円 2020年3月期決算

スポーツ領域では公営競技関連事業へ先行投資中。セガゲームスから譲受した『コトダマン』など、『モンスト』以外のサービスで収益化を推進。

株式会社ミクシィ(以下、ミクシィ)は、2020年3月期決算(連結)を5月15日(金)に発表した。当連結会計年度の売上高は1121億7100万円(前期比22.1%減)、営業利益は171億6500万円(同58.2%減)、経常利益は169億3300万円(同58.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は107億2400万円(同59.6%減)だった。

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経営成績に関する説明

エンターテインメント事業
スマートフォンネイティブゲーム『モンスターストライク(以下、モンスト)』を主力として収益をあげ、スポーツ領域へ先行投資を行なっている。

『モンスト』の売上高は、ARPUの低下などにより前期比で減少したが、人気IPとのコラボの影響もあり、期初の業績予想を上回る結果となった。その他、株式会社セガゲームスから譲受したスマートフォンネイティブゲーム『コトダマン』が成長軌道に乗るなど、『モンスト』以外のサービスの収益化も推進している。

ミクシィ モンスト

スポーツ領域では、プロスポーツチームの経営や、公営競技関連事業への投資を行なっている。プロスポーツチーム経営については、2019年10月に株式会社千葉ジェッツふなばしを子会社化した。営競技関連事業については、前期に子会社化した株式会社チャリ・ロトに加え、2019年11月に株式会社ネットドリーマーズの全株式を取得し、共同で新たなサービスを開発中だ。

ミクシィ スポーツ

上記の結果、売上高は1072億1800万円(前期比22.6%減)、セグメント利益は315億6900万円(同38.8%減)となった。

ミクシィ モンスト スポーツ

ライフスタイル事業

SNS「mixi」や、家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」を中心に各種サービスを運営している。

「家族アルバム みてね」は、2019年4月に従来のサービスよりも利便性を向上した月額課金制のプレミアムサービスを開始し、2019年10月に子会社化した株式会社スフィダンテと共同で「みてね年賀状」を提供するなど、マネタイズを強化している。

上記の結果、売上高は49億5400万円(前期比比8.7%減)、セグメント損失は6億7500万円(前期はセグメント損失16億9000万円)となった。

ミクシィ デジタルエンタメ

関連サイト

株式会社ミクシィ公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期決算説明資料