コムシード、主力サービス『グリパチ』の成長停滞で収益計画未達 営業利益2000万円 2020年3月期決算

コムシード

新規タイトル『ファンタジーファーム』は売上未達で早期にサービスを終了。その他タイトルについては堅調に推移。

コムシード株式会社(以下、コムシード)は、2020年3月期決算(非連結)を5月14日(木)に発表した。当事業年度の売上高は11億7137万円(前年同期比13.9%減)、営業利益1996万円(同49.0%減)、経常利益1769万円(同52.9%減)、当期純損失5475万円(前年同期は当期純利益2039万円)となった。

コムシード 決算 コムシード 決算サマリー コムシード 業績推移

経営成績に関する説明

コムシードは、スマートフォン向けコンテンツビジネスのさらなる成長及びシェアの拡大をはかるため、既存事業の維持と、アライアンスを中心に新規事業の展開を進めてきた。

売上高については、主力事業であるバーチャルホール『グリパチ』が一旦成長停滞期に入り、新規事業は立ち上げの準備期間であることから、売上高が前年を下回る結果になった。

利益面では、売上原価抑制などの徹底したコスト削減で、営業利益、経常利益を計上したが、最終損益では一部事業の減損などの影響で、黒字を達成するには至らなかった。

ソーシャルゲームについては、主力サービスの『グリパチ』の成長停滞が響き、想定した売上が達成できなかった。また、新規タイトルとして『ファンタジーファーム』をリリースしたが、想定した売上に達っしなかったため、早期にサービスを終了し、リソースをその他タイトルに振り分けた。その他のソーシャルゲームについては、順調に推移した。

従量制アプリについては、新タイトルのリリースが実機の状況に左右され、年間の配信本数が2作にとどまった。第3四半期以降は、有力タイトルをリリースするなど、堅調に推移したが、売上計画を達成するには至らなかった。

コムシード 従量制

受託開発及び運営業務に関しては、ストック型案件が堅調だったのに対し、フロー型案件が想定を下回ったことで売上が減少した。

コムシード 受託事業

その他新規事業については、当第4四半期に株式会社WEAREとの共同プロジェクト第一弾、『ボイメン祭nine. BMK ~Secret Message~』をリリースした。

ゲームパブリッシング事業では、韓国のKRAFTON社と提携し、新作ゲーム『ビッグバッドモンスターズ』の日本版独占配信を決定し、当期末に事前登録を開始した。

また、中国や台湾、香港などで先行リリースされ、グリー株式会社から日本国内版をリリースする予定の『ワンパンマン』のスマートフォンゲーム『ONE PUNCH MAN 一撃マジファイト』については、コムシードが企画や開発、運営に参画し、関係各社と連携しながらリリースに向けた準備を進めている。

関連サイト

コムシード株式会社公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年3月期通期決算補足説明資料

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