マイネット、人員と費用を徹底管理 効率的なゲーム運用で黒字転換を達成 2020年12月期第1四半期決算

マイネット

2019年12月期第2四半期から持続的利益体質を目指して経営戦略を転換。人員の最適化や費用削減などを行なったことで黒字化を達成。

株式会社マイネット(以下、マイネット)は、2020年12月期第1四半期決算(連結)を5月15日(金)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は29億1950万円(前年同期比2.6%減)、営業利益は2億5710万円(前年同期は営業損失1億6242万円)、経常利益は2億5260万円(前年同期は経常損失1億8843万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億8410万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2億9046万円)だった。

マイネット 決算 マイネット 決算 ハイライト マイネット 損益計算書

経営成績に関する説明

マイネットグループは、スマートフォンゲームの運営に特化したゲームサービス事業を行なっており、ゲームメーカーからリリース済みのタイトルを、買取や協業、またはM&Aで仕入れて、ゲーム運営で蓄積したノウハウやAI基盤を活用することで、費用を削減しながらも高品質な「スマート運営」を行ない、長期にわたる利益創出を実現している。

規模成長を追求するため、2018年から6か月の再設計期間を経て黒字化を目指す「再設計型」タイトルの獲得を開始し、市場に増加している「再設計型」の買取を積極的に行なってきた。

加えて、新機能開発などで売上伸長を狙う「グロスアップ」や、他メーカーが開発運営するタイトル版の海外版をマイネットが開発運営する「グローバルチャレンジ」を推し進めてきたが、計画と乖離する結果となり、業績が悪化した。

それを受けて、2019年12月期第2四半期決算発表と同時に「転換点リカバリープラン」を発表した。規模成長の追求から持続的利益体質を目指す戦略に転換し、「再設計型」「グロスアップ」「グローバルチャレンジ」の取り組みを凍結。これにあわせて、人員の最適化や全社費用の徹底削減などの構造改革を実施した上で、データドリブンによる全タイトルのグロス逓減率良化とさらなる運営のスマート化の徹底を行なった。

その結果、持続的利益体質への体制構築は完了し、当第1四半期で黒字転換に成功した。その要因として、良質な新規タイトルの獲得と不採算タイトルのエンディングによるポートフォリオの改善、タイトル毎のKPI管理、コスト管理手法を刷新したことによる既存タイトルの収益性の向上、構造改革による全社費用の削減があった。

マイネット 黒字化要因 マイネット ポートフォリオ

また、当第1四半期において、1タイトルの仕入と1タイトルのエンディングを行なったことで、2020年3月末時点での運営タイトル数は36となった。

マイネット 運営 タイトル

マイネットは、2020年からを第三創業期と位置づけ、マイネットグループはAIや5G時代の進展にあわせた新規事業を今後創出していく。

関連サイト

株式会社マイネット公式サイト
2020年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年12月期第1四半期決算説明資料

マイネット