イグニス、マッチングアプリの好調で黒字転換 ゲーム事業は凍結 2020年9月期第2四半期決算

イグニス

ゲーム事業では新規開発を凍結。運営タイトルの『ぼくとドラゴン』『猫とドラゴン』を2020年3月にドリコムへ譲渡。

株式会社イグニス(以下、イグニス)は、2020年9月期第2四半期決算(連結)を5月14日(木)に発表した。当第2四半期連結累計期間における売上高は29億9273万円(前年同期比10.2%増)、営業利益は1億4258万円(前年同期は営業損失5億1443万円)、経常利益は4552万円(前年同期は経常損失5億5906万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億7524万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失4億5434万円)だった。

イグニス決算
イグニス 決算サマリー

イグニス 新型コロナウイルス感染症

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間は、前期より引き続き高成長を続けているマッチング事業が、売上高と営業利益に大きく貢献した。

エンターテック事業については、バーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」の大型アップデートに向けた開発投資を積極的に実施した。

一方、事業の選択と集中の観点から、ゲーム事業で新規開発の凍結し、『でみめん』のサービスを終了した。また、『ぼくとドラゴン』と『猫とドラゴン』の2タイトルにかかわる事業を株式会社ドリコムに譲渡した。

セグメント毎の業績は以下。

マッチング事業
当第2四半期連結累計期間は、恋愛・婚活マッチングサービス『with』において、他社類似サービスとの差別化をはかるため、心理学やAIを活用して最適な男女のマッチングを目指して、季節イベントや各種診断イベントの実施などといった施策を行なってきた。

また、国内でオンラインマッチングサービスが急速に浸透してきていることから、プロモーションによる新規流入だけでなく、クチコミによる新規流入も増加傾向にあり、2020年3月末時点におけるユーザー数は290万人を突破するなど、サービスが順調に成長しているそうだ。

上記の結果、売上高は19億2005万円(前年同期比42.7%増)、セグメント利益は6億1798万円(同109.1%増)だった。

イグニス マッチング

エンターテック事業
「音楽体験の、次のあたりまえを創る」を目的に、主にパルス株式会社(以下、パルス)によるバーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」の開発、提供とともに、芸能プロダクションの運営を行なう株式会社VOYZ ENTERTAINMENT(以下、VE)の3次元のボーイズグループ「VOYZ BOY」など、IPの創出に取り組んでいる。

パルスでは、VR技術による音楽ライブを生配信するシステムの企画や開発、運営を行なっている。当該システムは様々な環境にあわせて配信できる仕組みを構築することで、既存の動画配信サイトへの生配信だけでなく、VRやAR動画の生配信も行なえる。

2019年8月にリリースしたバーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」では、スマートフォンとスマートフォン向けVRゴーグルを組み合わせることで、VRによる新しい音楽ライブ体験を提供している。

この「INSPIX LIVE」において、ライブ特化型仮想空間SNS「INSPIX WORLD」への大型アップデートを行なっており、6組のパートナー参画が決定しているほか、新しく株式会社バンダイナムコアーツと株式会社バンダイナムコライブクリエイティブの参画も決定した。

今後、複数の他社IPが「INSPIX WORLD(現:INSPIX LIVE)」上でバーチャルライブを行なう予定など、他社IPの誘致も順調に進んでいる。

IPの創出については、業務提携先であるVRタレントのマネジメントを専門とする株式会社岩本町芸能社所属のVRアイドル「えのぐ」が、バーチャルライブプラットフォームの技術を活用し、精力的に様々な活動を行なっている。

VEに所属する「VOYZ BOY」は2019年5月より本格的に活動をスタートし、定期イベントやファンミーティングに加えて、一部メンバーはテレビや舞台への出演などを行なっている。2019年9月に活動を開始した「学芸大青春」は、音楽配信(販売)などを展開している。

また、2020年4月23日発表の適時開示「(開示事項の経過)新型コロナウイルス感染症の影響について」の通り、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、政府から発令された緊急事態宣言を受けて、所属タレントのイベントで一部中止や延期、内容の変更を決定した。

一方で、パルスで実施している「INSPIX WORLD」への大型アップデート及び他社IPのVRライブの企画や制作については、在宅勤務の増加により若干の生産性の低下がみられるものの、現時点においては事業推進上で重要な影響は出ていない。

上記の結果、売上高は1億4813万円(前年同期比537.4%増)、セグメント損失は7億621万円(前年同期はセグメント損失6億4254万円)だった。

イグニス エンターテック

ゲーム事業
主要ゲームとして、スマートフォン向けゲームアプリ『ぼくとドラゴン』『でみめん』、ブラウザゲームでは『猫とドラゴン』を提供している。

当第2四半期連結累計期間は、配信開始から6年目に突入した主力タイトル『ぼくとドラゴン』と、2019年4月にリリースした、イグニスグループ初のブラウザゲーム『猫とドラゴン』が、既存ユーザーの満足度向上と収益の安定化を目指すため、季節イベントの強化や、他社有名IPとのコラボレーションを行なうなど、ユーザーとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてきた。

一方で、2018年12月に提供した『でみめん』は、ユーザー課金率及び新規ユーザー獲得数が伸び悩み、新キャラクターや各種イベントの実施などの施策を行なったが、大幅な改善に至らなかったことから、2019年12月12日をもってサービスを終了した。

また、事業の選択と集中の観点から新規開発を凍結するとともに、2020年3月2日付で、『ぼくとドラゴン』と『猫とドラゴン』の2タイトルにかかわる事業を株式会社ドリコムに譲渡した。

イグニス ゲーム譲渡

上記の結果、売上高は8億7867万円(前年同期比31.4%減)、セグメント利益は2億9798万円(同290.3%増)だった。

イグニス ゲーム

その他
報告セグメントに含まれない事業セグメントとして、求人サービス及び転職エージェントサービス、医療機関向けSaaS、VR医療等の事業セグメントで構成されている。

当第2四半期連結累計期間において、主にグラム株式会社の求人サービスを展開した。

一方で、医療機関向けSaaSとVR医療に関しては、現時点では投資フェーズであるものの、サービス改善につとめている。

上記の結果、売上高は4586万円(前年同期比31.6%減)、セグメント損失は6717万円(前年同期はセグメント損失2億4377万円)となった。

関連サイト

株式会社イグニス公式サイト
2020年9月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年9月期第2四半期決算説明資料

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