ブシロード、新型コロナウイルス感染症がグッズや興行収入に影響 営業利益22億円 2020年7月期第3四半期決算

ブシロード

ECショップでの音楽ライブグッズ販売が売上に貢献。ライブIP事業ではイベントや興行の開催延期などでチケット売上が減少。

株式会社ブシロード(以下、ブシロード)は、2020年7月期第3四半期決算(連結)を6月19日(金)に発表。当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高252億2425万円(前年同期比7.2%増)、営業利益22億1466万円(同11.4%減)、経常利益22億547万円(同12.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億3064万円(同15.1%減)となった。

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経営成績に関する説明

ブシロードグループは新型コロナウイルス感染症の日本国内での流行初期より緊急事態宣言の発令を見据えた対策を迅速に実施し、「IPディベロッパー」戦略のもと、IPを軸としたイベントや音楽ライブを無観客で開催しオンラインで配信するなど、オンラインを中心としたビジネスを展開してきた。

セグメント毎の詳細は以下。

デジタルIP事業
TCG(トレーディングカードゲーム)部門は、コロナ禍により全体的に受注が減少する中、自社他社を問わず様々な有力IPを取り入れて展開するプラットフォーム型TCG「ヴァイスシュヴァルツ」が好調を維持した。低年齢層向けTCG「バディファイト(自社IP)」は引き続き軟調に推移する一方、オリジナルのIPを中心として他の自社他社IPも取り入れながら展開するハイブリッド型の新しいTCG「Reバース for you」を3月に発売開始した。

MOG(モバイルオンラインゲーム)部門では、2月に『ロストディケイド(他社IP・自社配信)』、3月に『クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!! Z(他社IP・自社配信)』、4月に『ヴァンガードZERO(自社IP・自社配信)』の英語版をリリースした。

また、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(自社IP・他社配信)』は、3月に3周年のキャンペーンを軸としたメディアミックスを展開して、『バンドリ!』プロジェクト第4のリアルバンド「Morfonica」の初公開とゲーム実装を行ないトップラインは堅調に推移した。

しかしながら、一部タイトルにおいて、運営管理費が増加したとのこと。

MD(マーチャンダイジング)部門においては、新型コロナウイルス感染症が中国で流行したことに伴い、中国で生産する商品の製造と納品への影響が懸念されたが、限定的とどまった。しかし、リアルイベントの中止が相次いだことで、販売機会の逸失が発生した。

一方、音楽部門にて開催を予定していた音楽ライブの関連グッズをECショップで販売したことで、売上を下支えした。

メディア部門においては、1月より放送のテレビアニメ「BanG Dream! 3rd Season」、4月より放送のテレビアニメ「アルゴナビス from BanG Dream!」にかかわる償却費が増加した。

上記の結果、売上高182億4166万円(前年同期比5.9%増)、セグメント利益13億6801万円(同5.0%減)となった。

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ライブIP事業
音楽部門は新規IPの「D4DJ(自社IP)」において、無観客ライブ「ロストディケイド & D4DJ Groovy Mix Presents ONLINE LIVE」を開催し、初のアルバム「Direct Drive!」を発売した。また、「バンドリ!」では「BanG Dream! 3rd Season」と「アルゴナビス from BanG Dream!」のふたつのテレビアニメを中心としたメディアミックスを展開し、4月にはNHK-FMにて「今日は一日“バンドリ!”三昧」が放送され、関連ハッシュタグがTwitterの世界トレンド1位を獲得するなど、話題を提供することができた。

2月には「バンドリ!」の音楽ライブ「Rausch」と「Craziness」を開催し、3日間で31055人を動員したが、3月以降はオフラインでの音楽ライブやイベントの延期や中止があったため、チケット売上が減少した。

スポーツ部門においては、新日本プロレスが2月まで「THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~」「THE NEW BEGINNING in OSAKA」などビッグマッチをはじめとする興行を実施したが、新型コロナウイルス感染症の影響で3月以降の興行を中止したため、興行売上が減少した。

このような情勢の中、「新日本プロレスTogetherプロジェクト」と銘打ち、選手、スタッフが「今できること」を形にしたプロモーションを展開し、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」で多数の動画を制作、配信するなど、プロレスというコンテンツの情報発信を継続した。

上記の結果、売上高69億8259万円(前年同期比10.9%増)、セグメント利益8億2997万円(同24.7%減)となった。

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関連サイト

株式会社ブシロード公式サイト
2020年7月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年7月期第3四半期決算説明資料

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