スマートフォン向けの開発売上や運営売上が好調に推移。SI事業では顧客ロイヤリティの向上につとめたことで既存顧客の案件が増加。
株式会社トーセ(以下、トーセ)は、2020年8月期第3四半期決算を7月9日(木)に発表。当期連結累計経営成績は、売上高30億56百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益1億2200万円(同315.2%増)、経常利益1億4400万円(同126.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6800万円(同275.8%増)だった。
経営成績に関する説明
トーセグループでは、中長期的な企業価値と資本効率の向上に向けた中期経営ビジョンにもとづき、重点施策として「事業環境の変化に柔軟に対応できる組織体制の強化」「積極的な人材投資」「グローバル体制の基盤づくり」への取り組みを開始した。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、デジタルエンタテインメント事業においてスマートフォン向けの開発売上や運営売上が好調に推移したこと、その他事業においてSI事業で、顧客ロイヤリティの向上につとめたことにより案件が増加した。それにより売上が増加し、利益も売上総利益が伸長したことで増加した。
セグメント毎の業績は以下。
デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルコンテンツの企画や開発、運営などの受託を行なっている。
ゲームソフト関連の売上は、第4四半期に開発売上の計上が集中することに加えて大型の運営業務が終了したこともあり、前年同期比で運営売上が減少した。それにより、売上高は5億700万円(前年同期比39.6%減)だった。
モバイルコンテンツ関連の売上は、スマートフォン向けの開発売上や運営売上が好調に推移したことで、18億5700万円(前年同期比36.7%増)となった。
パチンコ・パチスロ関連の売上は、一部のパチンコ案件において顧客要望による追加作業が発生し、開発売上が増加したことで、1億5800万円(前年同期比43.7%増)となった。
開発完了タイトル数については、家庭用ゲーム機のマルチプラットフォーム向け1タイトル、スマートフォン向け2タイトルとなった。
上記の結果、売上高は25億2300万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7100万円(同90.1%増)となった。
その他事業
SI事業、子会社の株式会社フォネックス・コミュニケーションズによる家庭用カラオケ楽曲配信事業、コンサート事業、クレーンゲーム事業など、新規事業の創出に取り組んでいる。
当第3四半期連結累計期間においては、SI事業において、前期に引き続き顧客ロイヤリティの向上につとめたことで、ITシステムの開発案件やコンサルティング業務が増加した。
上記の結果、売上高は5億3300万円(前年同期比74.2%増)、営業利益5100万円(前年同期は営業損失700万円)だった。