イーブックイニシアティブジャパン、書籍のオンライン販売の需要増で営業利益倍増の4億円 2021年3月期第1四半期決算

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新型コロナウイルス感染症による外出自粛で書籍販売の需要が向上。電子書籍事業と紙書籍のオンライン販売が過去最高の売上を更新。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブックイニシアティブジャパン)は、2021年3月期第1四半期決算短信(非連結)を、7月29日(水)に発表した。当第1四半期累計期間の業績は、売上高70億5534万円(前年同期比51.4%増)、営業利益4億896万円(同118.8%増)、経常利益4億1038万円(同123.8%増)、四半期純利益2億8354万円(同125.7%増)となった。

イーブックイニシアティブジャパン決算 サマリー イーブック ハイライト イーブックイニシアティブジャパン決算収益推移

経営成績に関する説明

イーブックイニシアティブジャパンでは、2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を積極的に推進している。

ヤフーが協力して運営する電子書籍販売サービス「ebookjapan」では、Yahoo! JAPANサービスとの連携施策を強化したほか、スマートフォン決済サービス「PayPay」と連携した大型キャンペーンを行なうなど、新規ユーザー獲得のためのマーケティング活動、既存ユーザー向けの販売促進活動を積極的に実施してきた。

また、クロスメディア事業でも、新型コロナウイルス感染予防のため外出自粛が続いたことで、紙書籍のオンライン販売に対する需要が高まり、「PayPayモール」をはじめヤフーグループのサービスとの連携を積極的に推進した。

セグメント毎の業績は以下。

電子書籍事業
当第1四半期累計期間は、イーブックイニシアティブジャパンとヤフーが協力して運営する電子書籍販売サービス「ebookjapan」において、ゴールデンウィーク期間に「PayPay」と連携した大型キャンペーンを展開したほか、Yahoo! Japanトップページと連携した販促キャンペーンの開催、Yahoo!プレミアム会員向けのポイントキャンペーンを拡充するなど、グループシナジーの強化につとめた。

イーブックイニシアティブジャパン GW 販促

また、イーブックイニシアティブジャパンの創業20周年にあたり、ゴールデンウィーク期間を中心にキャンペーン企画行なったことに加え、新型コロナウイルス感染症の予防のため自宅で電子書籍を読む市場ニーズが高まったこともあり、新規ユーザー数が増加した。

プロダクト面では、AIタグ付け機能を実装し、レコメンド精度を高めるなど、サービス品質の向上とユーザー満足度の向上につとめてきた。

イーブックイニシアティブジャパン コロナの影響

上記の結果、当第1四半期累計期間の売上高は52億8519万円(前年同期比47.4%増)となった。

クロスメディア事業
当第1四半期累計期間は、引き続き、大手ECモールにおける紙書籍のオンライン販売に注力した。

新型コロナウイルス感染症による外出自粛を受けて、自宅から紙書籍を注文するニーズが高まり、販売が好調に推移した。それに加え、休園休校による絵本やドリルなどの教育関連書籍や、在宅での学習時間増加による資格取得関連書籍など、需要にあわせた販売企画の展開により、ユーザー満足度を高めてきた。

上記の結果、当第1四半期累計期間の売上高は17億7014万円(前年同期比64.5%増)となった。

イーブックイニシアティブジャパン 紙書籍

関連サイト

株式会社イーブックイニシアティブジャパン公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年度第1四半期決算補足資料

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