デジタルエンタテインメントや出版、ライツ・プロパティ等で大幅な増収増益を達成。アミューズメント事業は店舗休業等により損失を計上。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、令和3年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月6日(木)に発表した。当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高870億5400万円(前年同期比63.2%増)、営業利益245億4900万円(同241.4%増)、経常利益241億6900万円(同283.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益143億7200万円(同248.6%増)だった。
経営成績に関する説明
デジタルエンタテインメント事業
当第1四半期連結累計期間のHD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームについては、4月に発売した『FINAL FANTASY VII REMAKE』が、新型コロナウイルス感染症の拡大による流通過程の停滞や混乱に備えて、パッケージ販売の製造と出荷を絞ったことで、当初の想定を下回って推移した一方で、デジタルによる販売が大きく伸長したことで、収益性の改善に寄与した。さらに『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』の発売、ライセンス収入などにより、HDゲームでは前年同期比で増収増益という結果になった。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、『ファイナルファンタジーXIV』の月額課金会員数が前年比で増加したことで、前年同期比で増収増益という結果になった。
スマートデバイスやPCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツに関しては、『ドラゴンクエストウォーク』や『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』の収益貢献で、前年同期比で増収増益であった。
上記の結果、売上高は743億6300万円(前年同期比100.1%増)、営業利益260億6900万円(同242.0%増)となった。
アミューズメント事業
当第1四半期連結累計期間は、政府の緊急事態宣言発令を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業としたことにより、前年同期比で大幅な減収、営業損失となった。
上記の結果、売上高は46億円(前年同期比57.6%減)、営業損失は15億1200万円(前年同期は営業利益6億8000万円)だった。
出版事業
当第1四半期連結累計期間は、マンガアプリ『マンガUP!』や電子書籍等のデジタル媒体での販売が大幅に増加した。
また、紙媒体での販売も好調に推移し、業績は前年同期比で増収増益となった。
上記の結果、売上高は54億6600万円(前年同期比41.1%増)、営業利益は23億4800万円(同84.5%増)という結果になった。
ライツ・プロパティ等事業
当第1四半期連結累計期間は、自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラックの販売等が好調に推移したことで、前年同期比増収増益となった。
上記の結果、売上高は31億8000万円(前年同期比65.9%増)、営業利益は12億1500万円(同658.7%増)となった。
関連サイト
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
令和3年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和3年3月期第1四半期決算説明資料