ハピネット、ビデオゲーム事業の好調もアミューズメント事業が低迷 営業利益4億円 2021年3月期第1四半期決算

ハピネット

ビデオゲーム事業の好調や模型玩具卸売事業への参入で売上高は増加した一方、新型コロナウイルスの影響でアミューズメント事業が大きな赤字に。

株式会社ハピネット(以下、ハピネット)は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月12日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は504億9900万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は4億5000万円(同21.7%減)、経常利益は4億8300万円(同15.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億8500万円(同107.9%増)となった。

ハピネット 決算

経営成績に関する説明

ハピネットグループの経営成績に関しては、ビデオゲーム事業が好調に推移したことや、2019年11月に模型玩具卸売事業に参入したことなどにより、売上高が前年同期を上回る結果になった。

営業利益、経常利益については、利益率の高いアミューズメント事業が低調に推移したことで前年同期を下回った。

また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に特別損失としてハピネット設立50周年記念費用の計上があったことから、大幅な増益となった。

セグメント毎の業績は以下。

玩具事業
ハピネットグループの取引先である商業施設の休業や営業時間短縮の影響があったものの、株式会社イリサワを子会社化したことで模型玩具卸売事業に参入したことや、コンビニエンスストア向け商品が好調に推移したこと、広告宣伝費などの販売費及び一般管理費が減少したことから、収益が増加した。

上記の結果、売上高は174億9300万円(前年同期比6.9%増)、セグメント利益は4億5600万円(同79.5%増)となった。

映像音楽事業
映画「アナと雪の女王2」のパッケージなど一部ヒット商品はあったものの、外出自粛の影響により配信サービスの普及が加速し、パッケージ市場全体が厳しい環境で推移していることに加え、新譜の発売延期やイベント開催の中止などの影響で、収益が前年同期比で減少した。

上記の結果、売上高は133億6800万円(前年同期比25.0%減)、セグメント利益は1億9800万円(同28.5%減)となった。

ビデオゲーム事業
巣ごもり需要により市場全体が好調に推移しており、Nintendo Switch関連のハードや、『あつまれ どうぶつの森』などソフトのヒットに加え、PlayStation4関連ソフトも堅調に推移したことから、収益が大幅に増加した。

上記の結果、売上高は168億5600万円(前年同期比125.9%増)、セグメント利益は2億3600万円(同1168.4%増)となった。

アミューズメント事業
外出自粛やハピネットグループの取引先である商業施設の休業・営業時間短縮、インバウンド需要の低下などにより売上が減少した。それに加え、滞留在庫の評価損失を計上したことで収益は低調に推移した。

上記の結果、売上高は27億8100万円(前年同期比39.6%減) 、セグメント損失は1億3700万円(前年同期はセグメント利益3億3000万円)だった。

関連サイト

株式会社ハピネット公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第1四半期決算補足資料

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